当館資料と郷土に関する研究成果続々と
先頃、山梨郷土研究会会報誌である「甲斐」第141号(2017年)に、当館のボランティア、青柳陽一さんの論文「中央市豊富郷土資料館蔵、富士講『御伝え』について」が掲載されました。
内容は当館蔵の富士講『御伝え』の考察と翻刻です。
このように、中央市歴史文化ボランティアの会会員の方には、当館資料、または郷土の史跡・文化について研究し、論文を著されることも多くあり、大変光栄に思います。
いずれの方も立派な研究をなされている一方で、当館イベントのお手伝いを快く引き受けてくださること、感謝の念に堪えません。
きょうは、当館職員の研究も含めましてその成果の一部ですが、ここに載せておきたいと思います。
今後の地域研究、資料研究にお役立ていただければ幸いです。
当館資料に関する論文
「中央市豊富郷土資料館蔵、富士講『御伝え』について」青柳陽一2017「甲斐」141号
「早川新太郎陸軍少将についてー日清・日露・第一次大戦をかけた男ー」末木健「甲斐」にて発表予定
「蚕糸包装材料一式製造販売 株式会社宮方商店の生糸商標について」今福律子2016「シルクレポート」NO.48 大日本蚕糸会
「日本蚕糸業における回転蔟の開発と製糸会社」今福律子2016「甲斐」140号
「中央市木原・東原遺跡出土の鳴る土偶について」末木健・今福利恵 山梨県考古学協会誌にて発表予定(トミーちゃんのことよ!)
中央市の郷土資料に関する論文
「豊富史再考「富士池」」青柳陽一 2013「甲斐」130号
「浅利与一小考」末木健 2013「甲斐」130号
「大鳥居・山之上考―山宮・里宮と山岳信仰遺跡―」末木健2015山梨県考古学協会誌23号
「飯室山大福寺と飯室禅師光厳ー中央市豊富地区中世小史―」末木健2014山梨考古学論集Ⅶ
「王塚古墳出土衝角付冑についてー岩下貞男氏による発見場所の確定―」末木健2008山梨県考古学協会誌18号
「「布施荘」小井川遺跡をめぐって」末木健2009山梨県考古博物館・山梨県埋蔵文化財センター研究紀要25
その他に、甲府の雛問屋が製造販売した横沢雛についての論考、回転蔟誕生物語のダイジェスト版をまとめているところです。来年度中にはどこかに発表したいと思っています。
当館が地域資料研究と郷土研究の拠り所として発信してきた活動の成果がここ数年であらわれはじめているように思います。県外の研究者や施設からの問い合わせは日々増加傾向だからです。
←富士講お伝えは、1階常設展示室にあります。
まゆこ
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