今年度は38の学校団体の皆様、来てくれてありがとう!
←1クラスの人数の少ない学校には、囲炉裏の部屋に入ってもらって解説している。
先週、本年度の学校見学団体への対応が終わりました。
山梨県中から38校が来てくれました。
依頼される解説テーマは、小学3年での「昔のくらし」に関する学習が一番多いのですけれど、
その他にも、平成28年度は小学1年生から高校生まで、養蚕、糸車、昔の麦の栽培道具、甲斐源氏浅利氏について、など多様な学習テーマをもって見学にいらっしゃいました。
←自在鉤にどうして魚の飾りがつくことが多いのかについての解説に、みんな興味津々!リアル富子さんの解説の様子です。
私たちはだいたい約2時間をかけて、各学校に対応することがほとんどです。
興味がないと素直に態度に現れる子どもたちへの解説は、毎回真剣勝負なのですが、
先人の知恵の詰まった民具や生活スタイルを次々と紹介していくうちに、職員が資料と向き合う中で素直に感動した心がスーとそのまま子どもたちの心にも通じて沁みこんでいくのを感じることがあります。
そうなると、子どもたちからはへぇ~、ふ~んと感嘆の声が漏れはじめ、「昔の人ってすごいねぇ~」「昔の人のこと知るって勉強になるね」とか、いろいろとうれしいことを言ってくれます。
こうなれば、まさにその一体感は至福の時です!こんな私でもちょっとは生きてきた価値があるかしらんなどと錯覚できます。
もうすぐ退職するまゆこだけれど、豊富郷土資料館で過ごしたその幸せの瞬間は一生の宝物になりました。
←学校見学に連れてきてくれる先生のニーズに合わせるため、徹底的に各学年の教科書を読みこんだのもいい思い出です。
今年度、学校単位で見学に来てくれたのは、1957人!そのみなさんに感謝!感謝!ありがとう!
←3年生の国語の教科書にある「ちいちゃんのかげおくり」に出てくる「ざつのう」
あっ!でも今月はこれから後もう1校、東京渋谷にある大学の学芸員課程の皆さんが博物館実習の一環で当館見学にいらっしゃるのでした。
まゆこの母校なのでちょっとうれしい感じもしますが、もう20年以上前の話だし、先輩面できるほど立派じゃないからなぁ~。
明日は内緒にしておこうっと♪
まゆこ
←
ちいちゃんが最後に口にした「ほしいい」とはどんなものだったかを説明するために、展示のざつのうに入れてある。このほしいいの作り方と実際にそのまま食べてみたらどんな感じかを子どもたちに話すと、心細さの中、お腹すいていても最後にこんなものしか口にできずに「かじった」ちいちゃんの気持ちがよく理解できるようでした。まゆこはいつもここの解説のところで、ちいちゃんのことを想ってちょっと声が詰まってしまうのだ。
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