道祖神祭り(5)
富子だけんど、インフルエンザが流行ってるだってよ。みんな大丈夫けぇ?昨日も御幣を見つけたよ。田んぼの神さんも見つけたしね。
『山梨県史』の民俗編に中央市(旧玉穂町)成島の道祖神の御幣のこんが載ってたって、前に書いたけんど、そのときに宿成島の御幣は青色で、上成島の御幣は白色だったって書いたよね。だから今もその色かなあと思って一生懸命青色の紙を探したわけさ。ほうしたらどうだったと思う?
上成島も宿成島もどっちもカラフルで、いろいろな色の紙を使ってたね。いろんな色がセットになってる折り紙かなんかを使ってるだよね。両面折り紙っていって表と裏の色が違う紙を使ってるのは下成島だったね。豊富と違って、竹林がないから竹が手に入りにくいから御幣は小さいけんど、小さいからかわいいよね。2枚の折り紙を裏側どうしを重ねて御幣を切って、それを竹に挟んで立ててあるだけんど、内側の色がのぞいてなかなか色っぽいら?
面白かったのは、上成島の御幣を探して地図を見ながら進んでいったら、なんとそこに2本の御幣が立ってるさ。御幣の作り方が違うから、別の道祖神のものだなあと思って地図を見直すと、西新井の道祖神のものらしいって気づいたわけ。えー、道祖神さんどうしで、「悪いもんはあっちへ行けー!」「こっちに来ちょ。そっちに行け!」って言い合ってるようで、声が聞こえてきそうだったさ。環状道路のランプ下にも2本の御幣が立ってたよ。集落の境っていうのは、お互いの境だからしょうがないよね。
ちょっと南に下って、自転車を走らせたら、今度は白い紙がヒラヒラしているのが見つかったさ。八幡神社の境内にある道祖神にも同じ作りの御幣が立ててあったから、これは下成島の道祖神さん(八幡神社内の)の御幣だなって思って周りを探したさ。両面折り紙を三角に折って、それを白い御幣と一緒に竹に挟んで立てるだね。その南の乙黒じゃあ三角の折り紙が両面じゃなくて片面だけ色があるのだったさ。
昨日も、下三條でも御幣を見つけたけんど、ここは白い紙の御幣だったね。豊富ももう1回見てみっかと思って伝竜院のそばの大鳥居久保の道祖神のとこに行ったら、「奉待七夜月光天子家内安全」て書いてあるお札が立っていて、道祖神と「七夜月光天子」ってどういう関係なのかまた謎がふえちゃったけんど。仲川に沿って進んだらなんと大鳥居中村の道祖神と大鳥居水上の道祖神のお札も見つけたさ。お札の文字はやっぱり久保と同じだったさ。
すごいよね。中央市は市の境を御幣で結界を作って悪いもんが入ってこんように守ってもらってる町ってことだよね。こんなに守ってもらってる町はないじゃあないけ。おかげさんで今んとこそう困ったこんも起こらずにいるだよね。ありがたいね。
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