荏のぼた餅を作った
富子だけんど、久しぶりじゃんね。たっしゃにしてたけ?寒くなって困るじゃん。資料館の前にある水鉢の氷がどんどん厚くなってくさ。
昨日はエゴマのぼた餅を作ってみたから、見とくんなって。ここら辺じゃあ、荏(え)のぼた餅っていうだけんどね。
焙烙がわりのフライパンで、ちっと炒るさ。エゴマはα-リノレン酸が体にいいって注目されているわけだけんど、そのα-リノレン酸は熱に弱いだって。だから弱火で炒って、2~3粒パチパチいったらもうおしまい。でも炒るといい匂いがするだよね。ゴマをいったときとはまた違うなんともいえんいい匂いがしたさ。
そうしたら、すり鉢で摺るさ。ゴリゴリ摺ってるとまたまたいい匂いがするさ。殻がプチプチ割れて中身が出てくるから、香ばしいだよね。それに砂糖と塩を少し入れて、ちょっと味見をしてみたら、きな粉みたいで、かむとプチプチ感があっていい感じだよね。きな粉みたいにむせ感がないさ。ほんだけんどきな粉みたいにサラサラしてるね。もっと油っぽくなるかと思ったら、さらさらしていてびっくりだったさ。
餅米とうるち米を混ぜて炊いた飯を「半殺し」にして、ぼた餅の形に丸めて摺ったエゴマをまぶして出来上がり。半殺しっておっかないじゃんね。餅みたいに米粒の形がすっかりなくなるまで搗かんで、米粒の形が半分くらい残ってるように搗くから半殺しっていうだね。これもすり鉢とすりこぎでやる仕事だね。
さっそく食ってみたら、胸焼けがするほど油っぽくはなくて、薄くしかエゴマが付いていないから味があんまりしんかと思ったら、ちゃんと味のするぼた餅になったからよかったさ。香ばしさとプチプチ感がなんともいえんね。昔近所のおばちゃんが作ってくれたエゴマのぼた餅は、油っぽさが強烈だったけんど、昔の人は普段油をそんなに食わんからうまかったずらね。今の人は油ものを取り過ぎてるから、油が少ない方がいいように思うけんど。
さあこうなったら油も絞ってみなきゃあならんねぇ。
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