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2016年12月27日 (火)

ミニ企画展「縁側の茶器」始まります

  寒い季節には温かい飲み物がほしくなります。日本人にとってお茶といえば緑茶ですが、今のように茶を煎じて飲むようになったのは江戸時代になってからです。それまではお茶といえば粉に挽いた茶をお湯に溶かして飲む抹茶のことでした。

Img_9782jpg2 縁側の茶器チラシ

 煎茶は中国明代に文人たちによって盛んになり、日本にも伝えられ日本の文人たちの間にも広まりました。そして幕末から明治にかけて大衆の間に根をおろし茶の世界の主役となりました。

Img_9778jpg2 展示の様子

 小さな急須と茶碗、湯冷ましなど、普段私たちの使う日常の茶器とはちょっとちがったおしゃれな煎茶の茶器をご覧ください。それらを使ってお茶を楽しんだ当時の人たちのゆったりとした心に思いをはせていただければ幸いです。

Img_9766jpg2 かわいらしい茶器たち

 合わせて火にかけて番茶を煎じた益子土瓶や、中央線新宿駅と八王子駅で売られた汽車土瓶もご覧ください。

Img_9781jpg2 土瓶も並んでます

 明日から資料館は休みになります。来年は1月5日から始まります。「縁側の茶器」も5日にはご覧になれますので、どうぞお越しください。それでは良いお年をお迎えください。

 

2016年12月25日 (日)

新作!トリの注連飾り

Photoこんにちは、まゆこです。

 Dsc_0201明日26日は定休の月曜休館日ですので、あさって27日(火)の開館をもって、年末年始のお休みをいただきます。

本 年もたくさんの来館者の皆さんとの素晴らしい出会いがあり、感謝いたしております。

企画展の度に、イベントの度に、また、そんなことに関係なく毎月のようにリピート来館してくださるお客様も増え、幸せを感じております。一昨日はそんなお客様から、手作りのバナナケーキをいただきました。美味しゅうございました。

 

さて、当館では、年末年始のお休みを、平成281228日(水)~平成2914(水)までいただきます。来年は、15日(木)から開館いたします。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。 

Dsc_0289 きょうは、新年を迎えた5日に皆さまを入口でお迎えする予定の注連飾りを,

館長が手作りしている様子をご覧いただこうと思います。

来年は酉年。

トリのお飾りを創作した館長です。

富子さんとまゆこは、「鳳凰みたいで、迫力あるね!」なんて褒めているのですが、館長は出来栄えに納得していない模様.

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たしかに、恐竜っぽく見えなくもない? いやいややっぱり鳳凰です!

穂付きの尻尾が豪華です。やっぱりすごいな館長!!ということで今年は締めておきましょう。

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その他、館長は、正月飾り作り教室開催のために、丈の長い稲わらと穂付きの稲を青刈りしてくださっったそれぞれの農家さん宅用に、

また、毎年のことですが、日頃お世話になっている隣りの温泉施設ふれんどりぃや道の駅とよとみ、中央市農業振興公社などへ届けるため、

職人のようにいくつも立派な注連飾りをつくりました。

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半日くらいでこんなに作れちゃう館長はやっぱりエラ~イ!

富子さんもまゆこも絶対マネできません。

 

リピーターの皆様もそうでない方も、今回限りの新作「トリの注連飾り」の実物はどんなものか、新年になったら、どうぞ確かめにいらしてくださいな。

まゆこ

2016年12月23日 (金)

麦落雁を見つけた

Tomiko

 富子だけんど、今朝は霧がすごかったねぇ。おかげさんでぬくとくていいじゃんけね。天気もいいし、休みだし、学校も終わったし、どっかへ行くけ?

 昨日スーパーに買いもんに行ったら、偶然「麦こがし」っていう菓子を見つけちゃってさ。こりゃあ買わなきゃあと思って一袋買ってみたさ。

Dscn9205jpg2 「麦こがし」という名のお菓子

 材料は大麦粉と砂糖と水飴。「麦こがし」っていう名前だけんど、落雁の一種で「麦落雁」っていう仲間のようだね。大麦を皮付きのまま焙って、挽いて粉にしたもの、つまりは「はったい粉(麦こがし・麦こうせん)」で作るだって。昔食った「麦こがし」をそのまんま固めたような菓子ってこんだね。

Dscn9207jpg2 「麦こがし」のなかみ

 材料は簡単だけんど、作り方は職人技が必要らしいよ。砂糖に水飴を入れて湿らして、そこに粉を入れて揉みながら混ぜるだって。この混ぜ方ひとつでできが変わってくるらしい。それを型に入れて押して、型から出して一晩乾燥させるだって。これだけで固まるだからすごいもんだよね。別の作り方には水をちっと入れるっていうのもあったけんどね。

 麦は炒ると香ばしさが出るから、この「麦こがし」も香ばしくて、甘みもちょうどよくてうまかったよ。わたしも、まゆこさんの持ってる型を使って作ってみたくなったさ。

Dscn9209jpg2 麦踏み3日後の麦

 そうそう、せんころ麦踏みをした大麦がへえすくっと立ってたよ。強いもんじゃんね。これだから麦を食べるっていうのは、いいのかもしれんね。麦の強さをもらうみたいなもんだからさ。

2016年12月22日 (木)

繭の計粒器がかわいくない?

Photoこんにちは、まゆこです。

 中央市の小中学校はきょうが年内最終登校日、明日から冬休みに入ります。

モ~、どこもかしこも、世の中、クリスマスで頭がいっぱい!

でも、当郷土資料館では、クリスマスイベントはしないっ!

お正月準備を万端にして、年明けからの怒涛のイベントラッシュと小正月に関わる地域の民俗行事の取材と記録、再現に備えております。

Dsc_0303しかし、きょう、まゆこは、繭の計粒器(簡単に繭100粒を計粒できる道具)の資料写真を撮影しようとして、ついつい魔がさした。

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計粒器に繭を投入していたら、何となくツリーの形にしてしまい、さらに、机の上にあった毛糸を巻いてみたら・・・、

「あら、かわいい!」

この計粒器は平成133月に山梨県繭検定所を取り壊す前に、寄贈いただいたものです。

繭を使う工作イベントの準備をしなくてはいけないので、便利そうだから収蔵庫からひっぱりだして使ってみたんです。

Dsc_0309計粒器の裏はこんな感じ。こっち側も「なんか、かわいい!」

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中央市に養蚕農家がなくなり、どんどん「シルクの里」の記憶が市民の意識から消えゆく中、養蚕をテーマにした企画展も、普通にやったんじゃダメ、今のままではダメで、魅せる展示の仕方を考えていかないと!

お蚕さんになじみのない人々にも観に来てもらえるよう、蚕糸の道具の持つ実用の美にプラスαの展示技術を身に着けなければと思っている最近のまゆこです。

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世のクリスマスムードに感化され、

夏にお邪魔した,群馬県の高崎市歴史民俗資料館学芸員で, 空間使いの魔術師である大工原さんの展示テクニックに感動したことを思い出し、来年の抱負が明確になりました♪

まゆこ

2016年12月21日 (水)

白菜漬けと枯露柿(干し柿)の藁布団

Photoこんにちは、まゆこです。

当館では、スタッフが農家の縁側で行われていた冬の仕事を着々と再現し、動態展示

?!しています.。

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ことしも、少量ですが白菜づけに挑戦してます。

近隣の方にいただいたユズ、干しておいた枯露柿の皮、その他、きり昆布、トウガラシも薬味としてたっぷり入れました。

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年明けの1789日のイベントや、ひな人形展に向けてのお人形飾り付け作業など、

来月は中央市歴史ボランティアの皆さんにたくさんお手伝いしていただく日がありますので、

その折に、美味しくできたこの白菜づけをふるまうことができればいいな♪と考えています。

それから、先月のはじめに吊り干しした甲州百目も、表面だけでなく中の水分も抜いていくために、毎日、館長が一つ一つ、もみもみして繊維をほぐしていました。

Dsc_0009_2←11月6日に干し始めた時の枯露柿Dsc_0300

 

 

そして、いい感じにしぼみましたので、次の段階に進みました。

 

 

←来館者の皆さんに気持ちよく観ていただけるように、ていねいに美しく枯露柿を並べていく館長。

 

 

吊ってあったのを下して、今度は藁のお布団に寝かせ、粉をふかせています。

 

Dsc_0297まだやわらかい果肉を最終的な仕上がりをイメージして形を整え、丁寧に藁の布団に横たえます。

Dsc_0302

並び終えました!

さぁ、後は、この枯露柿ちゃん自身のもつ糖分と、お日様の力に委ねるばかりです。

「真っ白い粉よ吹け~」

いつもいつもお世話になっているボランティアさんたちに、白菜づけと一緒に喜んでいただけるような出来になることを祈っています。

まゆこ

2016年12月20日 (火)

麦踏みをした

Tomiko

 富子だけんど、十二月も後ちっとしかないねぇ。ちゅうこんは今年も後ちっとしかないっちゅうこんだよ。早いもんじゃんね。また年をとっちもう。

 今日はいつもよりちっとぬくといっちゅうけんど、朝、車のフロントガラスにゃあ霜が降りてて、ぬくといっちゅう実感はあんましないよね。麦のプランターも霜柱が立ってるしさ。

Dscn9170jpg2 霜柱がたった小麦のプランター

 そういうわけで、麦踏みをしっかなと思って、午後霜柱がとけて、土がちっと乾いてくるのを待ってたさ。昼間過ぎにプランターをみたら麦踏みんできそうだったから、麦踏みの道具を持ち出してさっそくやってみたさ。

Dscn9172jpg2 昼過ぎのプランター

 普通は麦踏みの道具なんか使わんよ。今日来たお客さんも、「子どもの頃よく手伝わされた。」って言ってたけんど、麦踏みは子ども大事な働き手だっただよね。赤ん坊だっておぶわれて麦踏みをすれば、おんぶしてる人の体重に重さが足されて、役に立つだからね。

Dscn9199jpg2 プランター用「麦踏み器」

 プランターだから、人間が乗っかって麦を踏む訳にゃあいかんじゃん。ほんだから何年か前に館長が作ってくれた麦踏みの道具を使って踏むってわけさ。足の形をした(別に足の形をしてるこんに意味はないだけんどね)厚い板に棒がくっついてる道具で、体重をかけて麦を押すっちゅうわけ。こういうこんに気がつく館長にゃあ本当に感心しちもうよね。

Dscn9198jpg2 踏んだ後の大麦

 ほういう訳で麦踏みをしたから、麦の根っこもしっかりくっついたと思うよ。あと2回くれえやれば分けつもうまくいくじゃあねえかな。

Dscn9195jpg2 地粉で焼いたパン

 話は全然違うけんど、地粉でパンを焼いてみたさ。大丈夫だったよ。いい感じに焼けてうまかったさ。自分ちで小麦を作って、自家製のパンを焼くっていうのもいいと思うよ。

2016年12月18日 (日)

荏のぼた餅を作った

Tomiko

富子だけんど、久しぶりじゃんね。たっしゃにしてたけ?寒くなって困るじゃん。資料館の前にある水鉢の氷がどんどん厚くなってくさ。

昨日はエゴマのぼた餅を作ってみたから、見とくんなって。ここら辺じゃあ、荏(え)のぼた餅っていうだけんどね。

Dscn9184jpg2_2 エゴマを炒る

焙烙がわりのフライパンで、ちっと炒るさ。エゴマはα-リノレン酸が体にいいって注目されているわけだけんど、そのα-リノレン酸は熱に弱いだって。だから弱火で炒って、2~3粒パチパチいったらもうおしまい。でも炒るといい匂いがするだよね。ゴマをいったときとはまた違うなんともいえんいい匂いがしたさ。

Dscn9188jpg2 すり鉢で摺る

そうしたら、すり鉢で摺るさ。ゴリゴリ摺ってるとまたまたいい匂いがするさ。殻がプチプチ割れて中身が出てくるから、香ばしいだよね。それに砂糖と塩を少し入れて、ちょっと味見をしてみたら、きな粉みたいで、かむとプチプチ感があっていい感じだよね。きな粉みたいにむせ感がないさ。ほんだけんどきな粉みたいにサラサラしてるね。もっと油っぽくなるかと思ったら、さらさらしていてびっくりだったさ。

Dscn9192jpg2 半殺しの餅にまぶす

餅米とうるち米を混ぜて炊いた飯を「半殺し」にして、ぼた餅の形に丸めて摺ったエゴマをまぶして出来上がり。半殺しっておっかないじゃんね。餅みたいに米粒の形がすっかりなくなるまで搗かんで、米粒の形が半分くらい残ってるように搗くから半殺しっていうだね。これもすり鉢とすりこぎでやる仕事だね。

Dscn9193jpg2 出来上がり

さっそく食ってみたら、胸焼けがするほど油っぽくはなくて、薄くしかエゴマが付いていないから味があんまりしんかと思ったら、ちゃんと味のするぼた餅になったからよかったさ。香ばしさとプチプチ感がなんともいえんね。昔近所のおばちゃんが作ってくれたエゴマのぼた餅は、油っぽさが強烈だったけんど、昔の人は普段油をそんなに食わんからうまかったずらね。今の人は油ものを取り過ぎてるから、油が少ない方がいいように思うけんど。

さあこうなったら油も絞ってみなきゃあならんねぇ。

 

2016年12月17日 (土)

「シルクスイート」いただきました

Photoこんにちは、まゆこです。

Dsc_0280

先頃、中央市農業振興公社のオタギリさんが、道の駅とよとみの目玉新商品の試食を持ってきてくれました。

その名も「シルクスイート」というさつまいも!

シルクの里豊富で栽培されるにふさわしく、また、まゆこ的にも、なんてうれしいネーミングのお芋ちゃんなのでしょう♪ 

←このお芋、今年は豊富地区高部の王塚古墳前方部あたりでも作られていたんです。

 

Dsc_0278自信作のシルクスイートの焼き芋をもってきてくださったオダギリさん。お似合いのエプロン姿で道の駅とよとみにて、試食会を催したところ、大好評だったそうです。

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いただきましたところ、まぁなんてなめらかな食感なのでしょう。

まさにシルクな口どけ!

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芋そのものを焼いただけで、裏ごししていないはずなのに、口の中で程よい甘さがほろほろと溶けていき、まるでスイートポテトを食べているかのようなのです。

感ドー♪ 

皮の表面に蜜が浮いてきておいしそう

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みなさま、当館でシルク展示室を見学した後、

道の駅とよとみにて、シルクスイートの焼き芋とシルクパウダー入りのソフトクリームを食せば、

まさにシルクな一日を満喫できると思いませんか?

←当館シルク展示室入り口付近に展示の養蚕具

よろしかったら、今日のお出かけは山梨県中央市豊富地区方面にどうぞいらしてください。

P4_2←蚕の生態展示は冬季はお休み中。例年は5月頃から10月初めまで飼育しています。

まゆこ

2016年12月16日 (金)

酉年トリゲット!

Photoこんにちは、まゆこです。

Torigetto234

 12月ももう半分が過ぎてしまったのですね。

あ~どうしよ~う。

来年1月年明けより、当館では怒涛のイベントラッシュがはじまります。

15日からの開館に合わせて第4回ミニ企画展「縁側の茶器」がはじまり、

年明け最初の土日となる178日は先日お伝えした新年イベント「成長のシンボル トリを作ろう」、

そして、19(月祝)には、新企画「酉年トリゲット」を行うことになりました 

本日はその新企画「酉年トリゲット」のご案内です。

Dsc_0282

当館には、トリをモチーフとした資料が館内に多数あります。

そこで、酉年にちなんだ新年イベントとして、館内資料に描かれていたり、彫刻されていたり、印刷されていたり、刺繍されていたりといった、トリの絵をスケッチし、酉年の意味を考える機会にしたいと思います。

そして、このイベント参加者の入館は無料となります!

「酉年トリゲット」専用スケッチ用紙

具体的には、スケッチするための用紙を受付でお渡ししますので、着物の柄から、お金の絵から、2階養蚕展示室のガラスケースの中からそれぞれ気に入ったトリを見つけ出して、スケッチしてもらいます。

ご家族やグループでチームとなって協力し、一枚のスケッチ用紙を完成させていただいてもかまいません。Dsc_0283

企画展示室内をくまなく回って最後に、完成したスケッチ用紙を職員に見せてくだされば、酉年歴史解説プリントと、参加賞をお一人ずつに差し上げますよ。

「酉年トリゲット」参加賞はトリモチーフの生糸商標(チョップ)しおり。お好きな絵柄をお選びくさいね。

皆さんのご参加、お待ちしております。

その他、115日からは250躰超のお人形が並ぶ第4回企画展「ひな人形展」、そして、12829日には甲州独特の豆まきを再現する「節分の豆まき」を体験事業として行います。

ふ~、準備がたいへんで~す♪

しか~し、年明けの1月、2月は当館にいらっしゃるお客様の数が年間を通して一番多いありがたい時期なのです。

数々のイベント開催に加え、むかしのくらしを勉強するための学校単位の見学が毎日、午前午後とあるので、スタッフは風邪などひいていられないので~す!

イベントの準備は年内に!(当館は1227日までの営業です)さぁ、がんばろう♪

まゆこ

2016年12月15日 (木)

縄文土偶「トミーちゃん」3サイズ発表

Pc154218

前回は急いでいたので、サイズを公表しませんでした。

そこで今日は緻密に大雑把ですけど、サイズを測りましたので発表します。

まず高さは7cm、幅は8cm、奥行きは5.5cmです。

手のひらに乗るかわいいサイズですね。

Pc154220

そうそう、それから首の下には、穴が空いているんです。

恐らく胴体と頭をつないだ棒の跡ではないかと思います。

土偶研究の大家、小野正文さんの言う、「分割塊製作?」ですね。

また、驚くことに、頭を振ると音がします。

鈴になっているのですね。

音は皆さんに聞かせることはできないので、ごめんなさい。

小石が数個入っているようです。

2016年12月13日 (火)

ミニ企画展「麦を食べる」(7)

 「麦を食べる」のミニ企画展をして、見に来てくださった方とさまざまなお話をし、情報をいただきました。今までのブログにも少し載せましたが、今日はまとめて載せてみたいと思います。

Img_2135jpg2 ハーベスタによる脱穀

 まずは、市川三郷町大塚地区で麦作りをしている方のお話です。東京での会社勤めを定年で辞めてから農業を始めてそうですが、黒米・赤米・緑米などの古代米を作るとともに、麦栽培もしているそうです。

Dscn9180jpg2 大麦にはお世話になってます

 大麦・小麦ともに作っているそうですが、そのほかにスペルト小麦というものも作っています。スペルト小麦はディンケル小麦とも呼ばれる古代麦です。9000年も前から栽培されている品種改良を受けていない小麦で、厚い皮殻が汚染物質から麦を守ります。また古代穀物なので化学肥料等も必要としません。小麦アレルギーの心配がない小麦ということで最近注目され始めている麦です。エゴマも品種改良されていない作物で、育てやすい上に、花粉症やアトピーなどのアレルギーへの危険性を減らせるということで注目されていますが、これからは古代作物の時代なのではないかなと思いました。

Dscn9179jpg2 麩は小麦のグルテンで作る

 この方は自家用に米や麦を栽培しているのですが、肥料用に育てたライ麦をパン屋さんに分けてあげたこともあるそうです。機械は米作りと兼用で、大麦の精麦も精米器を使って行うそうです。売っているもののようにきれいにはならないけど、食べるには十分だそうですので、やってみる価値はありそうです。

Dscn9182jpg2 売ってるところを聞かれる麦ポン

 もう一人の方は甲府のパン屋さんです。最近小麦粉のグルテンが体に与える影響が取りざたされていますが、実はパンをグルテンの多い強力小麦粉で作る必要はなく、国産の地粉で充分作れるのだそうです。日本では柔らかいパンほど良いパンだという思い込みがあるけれど、外国では、かむことによってあごを丈夫にし、唾液もたくさんでる硬いパンが食べられているそうです。確かにフランスパンやドイツパンは硬いですよね。わたしの友人も自分で育てた小麦でパンを作っていますから、地粉でいいんですよね。あとで調べたらそのパン屋さんは、自分たちでライ麦を作って使っていました。

Dscn9176jpg2 明治20年の農業日誌

 麦のことに今取り組んでいる人が見に来てくれて本当にうれしいことでした。中央市のあたりは、水田の裏作や、畑作で麦をたくさん作っていた地域です。また、「はくばく」のカントリエレベターもある麦に縁の深い土地です。たまたま展示を見てくださった市長さんからは、休耕地をまとめて麦を作ることができないか考えているというお話を聞きました。そうなればわたしたちは国産の小麦をもっと食べることができるようになるかもしれません。

Dscn8864jpg2 「はくばく」の麦貯蔵庫

2016年12月11日 (日)

美人土偶トミーちゃん登場

先日地元の方が、玄関に来てニューっと拳を出しました。
見ると、その手の中に、土偶の頭部が握られているではありませんか。

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受け取ってよく見ると、かわいいかをした土偶ちゃんです。
右目の周りを、耕作の鍬などで削られていますが、
アーモンドアイは横に描かれ、頭部から両耳側面には
パーマをかけたような粘土の隆起文が貼り付けられています。
頭の後は、神の毛を渦巻き状に巻きつけており、
縄文時代中ごろの最新ヘアスタイルです。
渦巻きは蛇だという人もいますが。
見されたのは、旧豊富村の東原遺跡で、今から数十年前に
耕作中に発見したそうです。大した傷ではなかったのでよかったですね。
見れば見るほど美人ですね。これなら土偶コンテストにでられそうです。
首の下には、小さい穴が開いています。
これは細い棒で胴体とつないだ跡ですね。
さて、名前を何とつけましょうか?
私はひそかに「トミーちゃん」と呼んでいるのですが、
もう少しおしゃれな名前が無いでしょうか?

そうそう、ボディサイズも公開しなければと思いますが、
もう少し待ってください。

2016年12月10日 (土)

ミニ企画展「麦を食べる」(6)

今日は麦を使った伝統的な食品を紹介します。

Jpg2 押し麦入りの麦ご飯

麦飯(むぎめし・むぎいい・ばくめし・ばくはん)・麦ご飯

大麦は、なんといってもご飯に混ぜて炊くのが主な用途でした。当時の大麦はご飯の中の邪魔者的存在でしたが、現在は、健康食品と言われ、高価なものもあります。

麦飯にする大麦は古くは挽き割りでした。殻を剥(む)いた大麦を石臼で挽(ひ)いて細かく砕いたものです。大正から昭和初期には精米所に押し麦を作る機械が導入され、精白した大麦を加熱圧迫した、中央にスジのある押し麦が食べられるようになります。

現在は米とそっくりに加工した米粒麦などもあり、麦飯は食物繊維、タンパク質、ビタミンを多く含む健康食品として見直されています。

徳川家康や昭和天皇は生涯麦飯を食べたことで知られ、二人とも長寿健康でした。

Dscn45392 スーパーで手に入る麦こうせん

麦こがし・麦茶

麦こがしは大麦を焙烙(ほうろく)で炒って臼で搗(つ)き、芒(のぎ)や殻を取り除いてから粉に挽いたもので、炒ることによって香ばしさが出ます。はったい粉・煎り麦・香煎(こうせん)などとも呼ばれます。かつては子どものおやつとしてなじみ深いものでした。

Jpg2_2 練った麦こがし

 砂糖を少し入れてお湯で練ります。甘くて香ばしくて懐かしい味です。展示を見た方たちも「子どもの頃食べたよ」とか、「おばあちゃんたちが買ってくからうちの店でも売ってるよ」とか、「食べてみたいから売ってるとこを教えて」というような反響がありました。

Dscn7547jpg2 大麦で作られた麦茶

麦茶は麦湯とも呼ばれ、平安時代の貴族たちにも飲用されていました。江戸時代には屋台の麦湯売りが流行します。現在は水出しのティーパックやペットボトル入り麦茶が、ノンカフェイン飲料として人気です。体温を下げ、血流を改善する作用があります。

麦茶が大麦でできているということを知らないという人は多かったですね。今はパックに入っていて中身は見えませんからしかたないのかもしれません。でも自分で炒った麦茶は麦の味が口いっぱいに広がります。

 

Dscn57063 自家製小麦のおざら

ほうとう・おざら

ほうとうは山梨の代表的郷土料理です。のしこみ・のしいれとも呼ばれます。生地はねかさず、塩も混ぜ込まない麺を、かぼちゃなどの野菜や油揚など、具をたくさん入れた味噌味の汁で煮て作ります。日常食としてのほうとうは、麺より野菜の方が多く小麦粉の消費量を押さえた食事でした。長野・群馬・埼玉・静岡には、醤油味の煮込み麺料理があります。

Dscn45942 麺をのす「のし板」「のし棒」

Dscn45982 一家に一台「製麺機」

おざらも山梨の郷土料理のひとつで、ざるうどんのように、麺をつゆにいれて食べます。おつゆには野菜・きのこ・油揚などの具をたくさん入れます。小麦の消費量が多いので特別な日や来客時にふるまわれるぜいたくな料理でした。

Dscn57062 餡入り小麦まんじゅう

 

まんじゅう

まんじゅうは室町時代に中国から伝わりましたが、日本では中に甘い小豆餡(あん)か野菜の餡が入れられます。まんじゅうは夏祭りに各家庭で作られることが多く、古くはゆでまんじゅうといって小麦粉の生地で餡を包んで熱湯でゆでるというものでした。後には蒸して作るようになります。まんじゅうをふっくらとさせるためには、甘酒を使ったり、重曹を使ったりしました。甘酒を使ったものを酒まんじゅうといい、重曹を使ったものを薬まんじゅう(炭酸まんじゅう)といいます。

Dscn45972 小麦料理に欠かせない「ごん鉢」

 おやきは小麦粉や雑穀の皮で餡を包み焙烙で軽く焼いてから囲炉裏(いろり)の灰に埋めて蒸し焼きにしたものです。餡は野菜や山菜などです。

2016年12月 9日 (金)

大塚小学校から「大塚にんじん」いただきました!

Photoこんにちは、まゆこです。

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わーい!ことしも大塚小学校の皆さんが当館職員に「大塚にんじん」をプレゼントしてくれました♪

すっごくうれしいです。

毎年、ありがとうございます。

大塚にんじんは当館のある中央市の隣町、市川三郷町が誇るブランド野菜です。

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大塚小学校3年生の皆さんが、毎年見学に来てくれているのが縁で、種まきから世話して育てたものを収穫すると、律儀に私どもにも届けてくださるのです。

ありがたいことです。

昨年もいただきましたが、鮮やかなオレンジ色の風味豊かなにんじんは、ささがきにして、絶品の炊き込みご飯になりました。

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のっぷい(この地域の肥えた土)の恵みをいっぱい吸収した秋の味覚を今晩、いただけるかと思うと、お料理するのが楽しみです~♪

ちなみに、同じ地続きの、のっぷいで獲れる中央市豊富地区の似たような長いニンジンは、ただの「長人参(ながにんじん)」という名で道の駅とよとみで売られます。

Dsc_0099 ← 市川三郷町大塚古墳の説明板(H28・11月15日当館開催のイベント「古墳を歩こう」で撮影)
 それから、たぶん、市川三郷町で作られる「大塚にんじん」というブランド名は、その地に鎮座する大塚古墳に由来すると思われるのですが・・・。Dsc_0074

←中央市豊富地区の王塚古墳の前方部と後円部の境のところに立つ人々(同じく「古墳を歩こう』イベントにて撮影)

 だったら、豊富地区には王塚古墳があるので、「長人参」をいっそのこと「王塚にんじん」といえばいいのに、と提案してみたら、館長その他の人々に「そんなまぎらわしい名前許されない!」と、即却下されたまゆこです。 不謹慎なことを申しました。 お許しください。

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 さて、大塚小学校3年生の皆さんは、今年度は2月はじめに当館にお越しいただくことになっております。

みなさんの学習に役立つように、誠心誠意見学の解説をさせていただくことで、感謝の気持ちをお返ししたいと思います。

ご馳走様です♪

まゆこ

2016年12月 8日 (木)

成長のシンボル・トリを作ろう!

Photoこんにちは、まゆこです。

Tori229

 

 

当館では正月飾り作りが終了しまして、次は新年の恒例イベントである干支のマスコット作りのご案内をしたいと思います。

次年2017年は、「丁酉(ひのととり)」です。そう、運気を取り込むといわれるトリですよ!

良い成果を上げられる年になるように、願いを込めてトリのマスコットを作りましょう♪

今回も当館ならではの、かわいいトリさん2種類をご用意しました。

材料に春から夏にかけて資料館で育てたお蚕さんの繭を使って作ります。ご家族でどうぞ作りにいらしてください。

期 日:平成291月7日(土)・8日(日)(両日とも入館無料)

 午前10時から~午後3時

場 所:中央市豊富郷土資料館エントランスホール

費用:各50個

     (A ニワトリ・・・1個:100円)

     (B   ツル・・・1個:100円)

     申し込みはいりませんが、材料がなくなり次第終了します

     (どちらも一人1個限りとさせていただきます)

持ち物:なし

 小学生から参加できますが、低学年の方は付添いの大人が手伝ってください。

問い合わせ:中央市豊富郷土資料館中央市大鳥居1619-1

   ☎055-269-3399

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工作に必要な貴重な繭は一粒一粒蚕が命を懸けてつくってくれたもの。

Dsc_0118繭を切って、ニワトリの部品をつくっている富子さん。

Dsc_0267小っちゃくてかわいいヒヨコちゃんには、今夏にはじめて飼ったシマシマ模様の虎蚕(とらこ)がつくった珍しい黄色の繭を使わせてもらいます。

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ツルのキットづくりは細かい作業がたくさんありすぎて、ちょっと後悔の館長であった。

館長「50個用意するのが限界だぁ~」ですって。

でも参加する皆さんはご安心を!

館長の丁寧な仕事のおかげで、皆さんはツルの部品を組み立ててボンドで貼りつけるだけでよいのです♪

朝日をバックに、そびえる富士山よりもっと高くまっすぐに飛んでいくツルは、新春にふさわしいすてきな造形だと思いますよ!(自画自賛)

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毎年大人気のこのイベントですが、また来年の年明けにもたくさんのお客様にきていただけるかしら?

 

皆さんにお会いできるのがたのしみです。

まゆこ

2016年12月 6日 (火)

正月飾りと凧作り教室は今年も盛況だった

Photoこんにちは、まゆこです。

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もう12月ですね。

クリスマスなんて関係ない当館では、正月に歳神様をお迎えする準備がはじまりました。

毎年12月の初めの日曜は正月飾りをつくるイベントを行っています。

ことしは124日に開催され、多くのご家族の参加がありました。

Dsc_0154←講師は元豊富郷土資料館館長の田中正八先生です。

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江戸時代から一般的には、1213日のすす払いにはじまり、29日までに餅つきや注連飾り、松飾り等の正月の準備をととのえるのが習わしです。

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参加者の皆さんも、あとは大掃除を早く済まして飾るだけ!

←地元の農家に特別お願いした青刈りの稲を使って作ります。

玄関の立派な注連飾りをみた歳神様がたくさんの福を持って来てくれそうですね。

Dsc_0180_2午後は凧作り教室を行いました。

当館ボランティアでもある風林火山凧の会代表の渡辺高一先生が教えてくださいました。

Dsc_0190無事に完成!

みなさん、気持ちの良いお正月をお迎えください♪

まゆこ

2016年12月 3日 (土)

88歳のJR身延線東花輪駅とはくばくの穀物タンク

Photoこんにちは、まゆこです。

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 豊富の王塚古墳の上からは、中央市街地を一望できます。

笛吹川で隔てられた玉穂地区と豊富地区を結ぶ豊積橋もかっこいいですが、なんといってもはくばくの穀物タンクが目を引きます。

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この穀物タンクは東花輪駅周辺にありますが、かつては、ジャパンエナジーの燃料タンク群や住友大阪セメントの設備とともに林立していました。

また、それらのタンクへとつづく専用線が存在し、貨物列車が夜中も多く行き交うにぎやかな駅でした。

ホームに立つと、かつて使用されていた専用線の痕跡を見ることができます。

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←電車の左にはくばくの穀物タンクと引き込み線、右側の反対ホームの向こうに住友大阪セメントの引き込み線がわずかに見える。右側奥に住宅の建っているあたり一帯にはジャパンエナジーのタンク群があった。

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東花輪駅では、平成13年に貨物の取り扱いが廃止になって以降、「ジャパンエナジーの大きな石油タンク」はもう取り壊されてしまいましたが、「はくばくの穀物タンク」は現在も往時をしのばせるようにそびえ立ち中央市のランドマークとなっています。住友大阪セメントの設備も健在です。

←今年の3月に88歳を迎えた東花輪駅舍

P1000396←この穀物タンクはもう使われていないのですが、中央市のどこからでも見つけることができるし、市民の心に残していきたい大事な景観だと思います。平成2811月スーパームーンの夜に。

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まゆこ

←豊積橋の鉄骨も結構かっこいいでしょ。

 

2016年12月 1日 (木)

ミニ企画展「麦を食べる」(5)

伝統的な麦作りの道具

麦扱き(むぎこき)

麦用千歯扱き(むぎようせんばこき)のことを言います。千歯扱きは日本で江戸時代に発明されました。歯(穂)は一挺あたり17~27本(奇数本)あり、江戸時代のものは平らな長方形で幅広く短い歯です。明治時代からは面が取ってあったり、鎗のような形になったりするなど改良されました。

Jpg3 千歯扱きで小麦を脱穀する

大麦は千歯扱きで穂先だけをちぎりとりますが、小麦は米と同じように粒になりました。稲用千歯扱きより歯と歯の間が広く、稲用は1.5mmくらい、麦用は3mmくらいの幅があるそうですが、兼用で使う場合も多かったようです。

大正時代に足踏み脱穀機が普及して千歯扱きは製造されなくなりました。

Img_9461jpg2 麦用は隙間が広い

麦打ち棒(むぎうちぼう)

米・麦の脱粒・脱芒(だつぼう)や豆類の脱粒に使いました。全国的には、連枷(れんか)・唐竿(からさお)と呼ばれる道具(関東地方ではくるり棒・ぶり棒など)で行われることが多いのですが、山梨、静岡などでは、鬼歯(おにば)とも呼ばれる麦打ち棒を使いました。

静岡から資料館を訪れてくれた方が「子どもの頃これを使ったことがあるよ。」と教えてくれました。また、千葉から来た方は、「くるり棒」を使ったことがあり、回し方が難しくて、自分を打ってしまうことがあると話してくれました。このあたりだけが鬼歯を使うのはどうしてなのでしょう。

頭部の叩き面は四角柱や楕円の柱で、そこから柄が出ています。叩き面には粗い溝状の歯列をつけてあるので、鬼歯と呼びます。

連枷は平安時代の百科事典ともいうべき『和名類聚鈔』にも載っていて、中国やアジア各地、ヨーロッパでも使われています。麦打ち棒は、昭和20年頃まで使われたようです。

Img_9437jpg2 ぎざぎざの歯が並ぶ鬼歯

麦打ち台(むぎうちだい)

麦打ち棚・麦叩き台ともいいます。小麦の脱穀に適していて、麦を束ねて持ち、麦の穂先を竹の簀の子(すのこ)状の部分に数回叩きつけて脱粒します。小麦は茎が強く粒が落ちやすいという性質があるので、これで叩くことによって粒が簡単に取れます。また、ダイズの脱粒にも使われました。

Img_0001jpg2 大工さんが作った麦打ち台

大きさは、2人以上で作業できる3mくらいのものまであります。関東から九州まで広く使われましたが、足踏み脱穀機が普及すると使われなくなりました。展示中の麦打ち台は昭和30年頃まで使っていたそうです。

 

Jpg2 麦打ち台で小麦を脱穀する

唐箕(とうみ)

風力を利用して穀物を精選する農具で、中国から伝わったとされています。一般に普及するのは江戸時代の後半からで、日本各地に江戸時代の紀年銘が書かれた唐箕が伝わっています。地方によって形は少しずつ違いますが、山梨のものは、西日本で使われていたものに似ています。

山梨では唐箕のことを「千石」とも呼びますが、「千石通し」「万石通し」は篩(ふるい)のことで、穀類の精選に使われる点では同じですが、もともとは唐箕とは別の道具です。農具は、同じものを別の名前で呼んだり、別のものを同じ名前で呼んだりすることが多く見られます。

Img_9421jpg2 唐箕(現在も農機具店で販売中)

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