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2016年11月13日 (日)

ミニ企画展「麦を食べる」(3)

麦作りの四季(伝統的な麦作り)

麦蒔き(11月)

稲刈りがすむとすぐに麦蒔きの準備に取りかかります。田に残された稲の切り株(イネッカブツ)を掘り起こし、振り馬鍬(ホーリマンガ)を使って細かく砕き、畝(うね)を立てて種を蒔きます。豊富では2尺5寸くらいの幅で畝を切り、種を蒔きました。また、どんな種でも種の大きさの2倍の土をかけると作物がよく実ると言われ、麦まきはえびす講までには終わらせろと言われたそうです。

 

麦踏み(12月~2月に、2~3回)

霜柱で根が浮いて切れてしまうことを、豊富ではコオリアガリと言いますが、これをふせぐため芽が出た麦を踏みつける作業を麦踏みと言います。これによって分けつを促し、根付きをよくします。麦は根に近い茎の節から枝分かれを繰り返し、株を大きくします。麦は冬の間に生長しますが、霜柱によって根が浮き上がるので、しっかり踏んで根付かせなければなりません。また実ったとき倒れないという効果もあります。歩幅を小さくして麦を踏んでいく単調な作業ですが、効果は絶大です。「一踏み一俵」という言葉もあるそうです。土が乾いて踏みやすくなる午後に行なわれました。体重をかけて踏むとよいので、わざわざ赤ん坊をおぶって麦踏みをすることもあったそうです。

Dscn6705jpg2 2月雪の中の小麦

さく切り(12月~3月に、2~3回)

さく切りは中耕ともいい、麦の畝の間を鍬(くわ)でさくって根元へ土を寄せる作業を言います。これによって麦が倒れるのを防ぐことができます。

 

麦の土入れ(12月~3月に、2~3回)

土入れは、ふるいこみとも言います。振り込み鋤簾(じょれん)で、麦の根元の土をすくい、麦の株の中にふるい込む作業です。これによって麦の株が広がり、中までで日光が届き、茎が丈夫になります。また、霜で浮いた根も活着します。

さく切りで寄せた土を振り込み鋤簾ですくい上げ、麦の株の上でゆすって土を落とします。農家には振り込み鋤簾が何本も備えられ、大人も子どもも土入れにいそしみました。

Jpg2 3月の大麦ぐんぐん伸びる

Jpg2_2 5月花が咲いた小麦

麦刈り(5月)

「麦は十七を刈れ」といわれ、まだ少し青さの残っているのを刈るのがよいとされます。大麦は数日間畑で横干しにして乾燥させてから家に運びます。小麦は大麦より遅れて収穫しますが、刈るそばから束ねて運びます。

Jpg2_3 麦秋を迎えた大麦

麦の脱穀(6月)

麦の脱穀作業は梅雨のつかの間の晴れ間をぬって行われます。脱穀作業の中でも、麦の穂から粒に落とす麦打ち(麦ボーチ、麦こなし)と呼ばれる作業はことさら大変な作業でした。

最初に麦扱(こ)きが行われますが、大麦は千歯扱き(せんばこき)で、小麦は麦打ち台(麦打ちさな)で行います。麦専用の千歯扱きは歯と歯の隙間が稲用のものより広くできていました。

Jpg2_4 麦打ち台で小麦の脱穀

大麦の場合は麦扱きをしても、穂首から切れて落ちるだけで粒にはなりません。そこでくるり棒(ふり棒)と呼ばれる道具で打って芒(のぎ)を取り脱粒します。これを麦打ち(ボーチ・麦こなし)といいます。山梨では、鬼歯(おにば)とか麦打ち棒と呼ばれる道具を使いました。猛暑の中の重労働で、汗で付いた麦の芒がチクチクするのにも悩まされました。

小麦は麦打ち台に打ち付けることで粒になるうえ、籾殻も取れてしまうので脱穀は簡単です。

これらの道具は大正時代から昭和の初めにかけて普及する足踏み脱穀機や動力脱穀機の出現により役目を終えました。

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