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2016年11月22日 (火)

ミニ企画展「麦を食べる」(4)

伝統的な麦作りの道具

今回と次回は、伝統的な麦作りの道具を紹介します。現代の麦作りでは、ほとんどそのまま水田で使う機会を使えるそうですが、昔は水田とは違う道具がいくつもありました。

Img_9444jpg2 振り込み鋤簾

振り込み鋤簾(ふりこみじょれん)

土入れの道具で、土をすくう部分は金網と鉄線でできています。サク切り(中耕)後に振り込み鋤簾で麦の根元の土をすくい、麦の株の中にふるい込みます。土入れのことを、フリコミ・フルイコミといいました。

Img_9442jpg2 先の部分の作り方はさまざま

土入れによって麦の株が広がり、中まで日光が届き、茎が丈夫になります。また霜で浮いた根も活着します。土入れは2~3回行われ、子どもでもできる仕事なので、農家には何挺かの振り込み鋤簾が用意してあって、大人も子どもも土入れにいそしみました。

戦後は技術指導によって、土入れは行われなくなったので、振り込み鋤簾も使われなくなりました。

 

Img_9448jpg2 塊打ち

塊打ち(くれうち)

麦作りに用いる砕土用の槌。塊(くれ)というのは畑の土のかたまりのことで、種まきの前にこれを砕きつぶすのに使用しました。畑ばかりでなく水田の裏作として麦を作る場合にも使いました。

Img_9447jpg2 柄は竹でできている

ゲートボールのスティックのようなT字型をしたものと、屋根ふき用のこてに似た形をしたものがあります。土を砕く部分はいずれも木製ですが、前者は竹の柄が付き、後者は木製の柄が多いです。カシやクリなどの堅い木で作ります。

こて型のものには、土を砕く部分に波形・格子型の条痕がつき、土を割りやすくなっています。機械を使って土を深く細かく耕せるようになってからは、使われなくなりました。

Img_9455jpg2 振馬鍬

振馬鍬(ほうりまんがと山梨では呼ぶ)

畑で麦の種まきをする前に土を砕いたり、整地したりするために使いました。牛馬に引かせて使用する馬鍬(まぐわ)と異なり、人力で用いる砕土用具です。牛馬に引かせる馬鍬は水田で土をこなすのに使いますが、振馬鍬は畑で、麦の種蒔き前に使用しました。

Img_9454jpg2 歯があちこち向いている

一人用と二人用があり、一人用は馬鍬を小型にした形で、一人で使うところから、後家馬鍬の名もあります。二人用のものは向かい合って放るように振るので、放馬鍬(ほうりまんが)とも呼ばれます。

下に付いている鉄製の歯の向きがいぐちぐなので、左右に振るだけで土を細かくしてくれます。昭和40年頃まで使われていました。

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