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2016年11月 8日 (火)

紅猪口と紅皿

Tomiko

 富子だけんど、今日は寒いね。昨日タマネギの苗を植えたから、雨ん降ってくりょうばちょうどいいにゃあいいけんど。

 資料館の奥の方のケースに展示されてるもんが、あんまし分類されていなかったから、ちっと並び変えたさ。ほうしたら、おもしろいもんがけっこうあってね。今日はそん中から、紅猪口と紅皿のことを書くじゃんね。

 紅猪口って言ったって、酒を飲む猪口じゃあねえよ。口紅が入って売られてた猪口だよ。

Dscn9068jpg2 紅猪口の内側

 汚れてるように見えるけんど、これは汚れじゃあなくて、紅がちいっとだけ残ってくっついてるってわけさ。外側はどうなってるかっちゅうと、

Dscn9069jpg2 外側のプリント柄

 青でプリントされた磁気だね。柄は紅花と摘み籠とチョウチョだね。こういう柄はけっこう使われたらしいね。これがちゃんと箱に入っていて、

Dscn9070jpg2 箱に入った様子

 箱の大きさは一辺が4.5cm。中の猪口は直径が3.8cmだから、ホントに猪口だね。箱には「愛京紅」っていう商品名が書いてあって、商品名の横には「毎日使用、百日無尽」ってあって、製造元の名前が「近藤太陽堂」ってあるさ。

 この紅猪口に入っている紅の量なんてのは刷毛で猪口の内側に一塗りされてるだけだからわずかなもんだよ。なんでかっていえば、今の口紅と違って、紅花の花びらに1%だけ含まれてる赤の色素を集めて作るからってわけさ。「紅一匁は、金一匁」って言われるくらい、高価だってわけ。

Dscn9074jpg2 別の紅猪口

 資料館にある紅猪口や紅皿は、大正時代頃のもんらしいから、庶民にも買えたかもしれんけんど、江戸時代にゃあ無理だったっちゅうよ。この紅花の紅はまたすごい紅で、塗ると赤どころじゃあなくて玉虫色に光るだって。

 今でも「伊勢半」ていう化粧品会社じゃあ昔ながらの紅を作って、紅猪口で売ってるだって。博物館もやってるっていうから見に行ってみたいねぇ。「キスミー化粧品」の会社だよ。

Dscn9076jpg2 箱入りの紅皿

 これは紅皿だね。直径は8cmだから、猪口よりたくさん紅がついてたかもしれんね。箱にゃあ、「寒製小町紅」って書いてあるさ。「小町紅」っていうのは、紅花から作った最高級紅をさす商品名だったらしいけん、だんだんこういう紅一般を指すようになったらしいね。じゃあなんで「寒製」かっていうと、冷蔵庫なんかなかった昔、大量のきれえな水を使って紅を作るにゃあ、寒い時じゃないといいのができなかったわけさ。ほんだから寒い時に作った紅は、最高級品ていうわけさ。この紅皿の頃は大量生産品になってるから、どうだかわからんけんね。

 寒中の丑の日に売られる紅は「口中の虫を殺す」「唇の荒れを防ぐ」「血をきれいにする」なんていう薬効があるって信じられてただって。

 資料館には猪口が二つ、皿が二つあるけん、結婚式のときとかに、こういう紅を付けてもらったのかなあ。見てみたかったね。

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