早川新太郎少将遺品展 日清・日露・第一次大戦を駆けた男
先ごろ山梨日日新聞の紙面で紹介がありました、早川新太郎少将の大礼服や肩章、帽子、叙位証などをウインドウ展示しました。新聞での掲載後に、大礼服が見たいというお客様がたくさんお見えになったので、12月末の27日まで展示をしています。
早川少将は、現在の笛吹市一宮町中尾の出身で、陸軍士官学校を卒業し、日清戦争に参戦、更に陸軍大学を経て、陸軍のエリートとして日露戦争や第一次世界大戦にも参戦しました。妻は陸軍中将田村怡与造の娘です。田村中将は小説「坂の上の雲」にも登場する陸軍きっての戦略家でしたが、日露戦争の直前に過労のため亡くなっています。
早川少将が参戦した戦争は、いづれも日本が勝利を収めたもので、昭和2年(1927)に没しています。来年は没後90年になります。勝ち戦ばかりの日本が、アジア太平洋戦争で無謀なアジア全土への進出
を図ったのは、こうした過信が軍部にあったのではないかと思います。
日本陸軍の栄光の時代が生み出した戦争の悲惨さをかみしめ、失ったものの大きさを、早川少将の遺品から、少しでも味わうことができたらよいと思います。
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