十月二十三日、高部(たかべ)の祭り
ちょうど二週間ほど前のことですが、勤務が休みの日だったので、豊富地区高部周辺を踏査してきました(ただカメラ持って、歩き回るだけなんですけどね)。
朝9時半頃に道の駅とよとみを出発して「浅利」を抜け、「高部」に差し掛かったところ、かすかにどこかから太鼓の音が聞こえてくるではありませんか!
これは、いい予感!
音の発信源をつきとめようと路地に入ってみると・・・、
角川公会堂があり、その広場には、牛にまたがった天神さんの絵が染め抜かれた吹き流し風の幟旗が立てられています。その下には「湯立て神事」の準備も整えられていました。
良いところに来ました!
近くにいた子どもに、「今日はお天神さんのお祭りなの?」と尋ねると、角川公民館の裏にある天神社(てんじんじゃ)に案内してくれましたよ。
湯立て神事のことも気になったので、集まっていらした地域住民の方にお話をうかがいましたところ、午後に神主さんがいらして行われるとのことでした。
豊富地区内では、他にも「大鳥居」にある諏訪神社で3月に「お湯立て祭」が毎年行われています。
地区内で古来から伝わる民俗行事を静かにしっかりと伝え守っているこの地域の、住民力の高さにいつも感心し、感動をもらうまゆこです。神輿は担ぐ子供がちっちゃい子三人くらいしかいないので、大人が手伝ってあげるそうです。
それから奥さんの一人が、『今日は、「高部」の上の方でも吹き流しを立てておまつりをしているよ』と教えてくれました。ラッキー!
では、さっそく坂を上って探しにまいりましょう。
高部の丘を登りきったあたりで、赤と白の鮮やかな吹き流しが見えてきました。
あそこが、農耕の神様として豊富村誌に記されている「お天白さん」でしょうか。
近づいてみると、天白社の石祠にしめ縄が張られ、収穫感謝のお祭りの準備がされていました。
豊富村誌によると、
『お天白さんの御神体は白狐で、秋になって米が獲れると、お赤飯(煮強飯にっこわめし)を炊き、桟俵に盛ってお供えした』のだそうです。
気持ちの良い秋風を受け、鮮やかな吹き流しがひらひらと舞う農村風景はとても美しいものでした。
収めておきたいふるさとの風景をまた一つ記録できました。
今日歩いて、ほんとによかったと大満足のまゆこなのでした。
まゆこ
↓天白さんの祠から笛吹川方面を望む
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