無花果(イチジク)
富子だけんど、調子はどうでぇ?まだまだ昼間は暑いじゃんね。
この頃無花果をスーパーで見かけるら?買ったこんはないけんさ。近所の人がくれるから、ありがたくもらって食ってるさ。
近所でもらった無花果
子どもの頃はうちにも無花果の木んあってね。よく食ってたよ。木から取って食えるなんて天国にでも行ったようじゃんね。無花果の他にもナツメとかグミとかもよく木に登って食ったよね。ナツメやグミはうちにはなかったけんど、友達のうちにあったから、自分ちのもんみたいにしょっちゅう登っちゃあ食ってたさ。カキもスモモもモモもうちにあったから季節になるとうまそうなやつをもいじゃあ食ったもんさ。
中に花が咲いている
無花果っていう字の通り、花が咲かんに実が生るようにみえるけんど、実の中にある赤いのが花なんだよね。「隠頭花序」っていうらしいけんど。その上日本で栽培されてる無花果は受粉しなくても実がでっかくなって熟すだって。人間にとってはこれ以上ないくれえいい話じゃんね。
実家の無花果の木
無花果は江戸時代にペルシャから中国を通って長崎に来ただって。そのころは「南蛮柿」とか「唐柿」とも呼んだらしいよ。挿し木でも増えるからどこのうちの庭にもあったねぇ。手間んかからんでいいじゃん。別になんの手入れもしちゃあいなかったよ。
うまそうに熟してる
今は信じる人もいんと思うけん、不老長寿の果物だってよ。カリウムは血圧を下げるし、ペクチンは便秘にきくし、フィシンは消化を助けるっちゅうから、不老長寿とは言わんけん、悪かあないよね。
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