小豆ぼうとうを作った
富子だけんど、台風がまたUターンして日本をねらってるじゃんね。困ったもんどう。あっちこっちで冠水して、畑や田んぼも、収穫できんていってるじゃんね。ただでさえ国産の農作物は貴重品だっちゅうに。
今日は小豆の続きを書くね。ダイズは漢名の「大豆」からきてるのはすぐわかるじゃんねぇ。アズキは漢字じゃあ「小豆」って書くけんどダイズと同じように読めば、ショウズじゃん。つまり、アズキは大和言葉(和名)なんだね。文字で書くようになるより前に言葉があっただね。言葉があったっていうことは、アズキそのものもあっただね。
地粉をぬるま湯でねる
小豆をきれいにしたから、今日は小豆ぼうとうを作ってみたさ。小豆を煮て、ほうとうを短めに作ってその中に入れて煮るだけだから、簡単だけんどね。時間はかかるね。アズキを水につけてひやかしたり、ゆでこぼしてあくをとったりね。
のし棒でのす
汁粉には餅が入ってるもんだとばっかり思ってたから、ちっくい頃、小豆ぼうとうっちゅうもんがあるって知って、ショックだったね。なんでうどんを甘い汁で食うずらって。うどんは醤油か味噌でなきゃあって。
包丁で切る
小豆ぼうとうは「汁粉ぼうとう」って呼ぶ人もいたね。山梨ばっかじゃなくて、長野とか埼玉でも作るらしいよ。赤は邪気を払うハレの日の食べ物で、おごっそうだったってわけ。味噌で煮るほうとうは平常食だけんどね。山梨の若神子じゃあ「ドンドン火祭り」ていう7月30日のお祭りで収穫を祝って神さんにお供えするだね。ほかのとこじゃあいつが小豆ぼうとうのシーズンかちょっとわからんけんど、県外じゃあ、七夕やお盆のおごっそうっていうところもあるらしいさ。
できあがり
アズキは、ビタミンCを含んでいて抗酸化作用があるだって、疲労回復・肩こり・筋肉痛にも効果があるし、高血圧や高脂血症の予防にもなるだって。すごいじゃんね。昔の人の知恵っていうのは、何百年っていう実験の結果だからだね。
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