初秋蚕(錦秋×鐘和)の収繭と虎蚕の玉繭作り
去る8月23日に7月下旬から飼育展示していた錦秋×鐘和の繭の収繭、乾繭を行いました。虎蚕は営繭中でした。
この日の午後は、大学生3名を公務実習生(インターンシップ)として受け入れることになっていたので、業務や館の概要などを説明した後、これも運と思ってもらい、虫嫌いでもなんでも養蚕実習を経験していただくことにしました。
←実習生が繭掻き棒で回転蔟のマス目から繭を押し出しているところ。 ザクッザクッという音がします。
←館長が回転蔟を枠から外しているところを物珍しげに見学する学生たち。この時、枠を直立させている台は、この後繭掻き棒で押し出すときの蔟の置き台にもなる優れモノなのだ!
公務員の業務としては一般的ではありませんが、当館では、このような変わった仕事も行うことで、市民の皆様にご愛顧いただいているということを知っていただけたと思います。
さて、お次は虎蚕の上蔟ですが、今回は前回の失敗を教訓にして、回転蔟ではなく折藁蔟で営繭させることにしました。
虎蚕は営繭中はとても気難くなり、人間に触れられたり、蔟を動かしたり振動させたりすると、作りかけであった繭から抜け出し、別の場所を探そうとするようなのです。
ですから、動かない蔟にしました。
おかげさまで今回の営繭は快調です。
←まだ拡げていない折藁蔟。昔は農閑期に大量に作っておきました。 ←折藁蔟を作る器械はこれ! 二角式蔟折り器です。 この道具、簡単に藁を蛇腹に折りたたんでくれる優れものですが、使用後に写真みたいに藁が詰まったまんまにしておかないと、次の蔟が作れないという落とし穴があります。 使い方を知りたいマニアックな方は、当ブログ「まゆこのつぶやき」カテゴリーを昔にさかのぼって2014年12月21日(日)『折藁蔟をつくってみた!』の記事を読んでみろし♪ それから、昨日、晩秋蚕期として育てる黒縞の種が孵化しました。 今年の当館の養蚕はこの黒縞の飼育展示で終了となります。 これから9月下旬まで私たちを楽しませてくれる予定です。どうぞ黒地に白い線が美しい、ストライプ模様のかっこいい黒縞に会いに来てください。 まゆこ
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