カミキリムシは五円だった
夏休み中で当館では、ミニブックのクイズに答えると、小中学生の入館が無料になりますから、子どもたちと一緒に出来たらうれしいのにな♪と思います。
「五円虫とり」子どもたちによる一斉カミキリムシ退治(田富町誌より)。
むかし、養蚕農家の子どもたちは、夏休みにとっても頑張って働いたんです。
家族一丸となって働かねば、乗り越えられない養蚕繁忙期には、たとえ子供であっても、養蚕仕事の大事な役割を担いました。
春蚕のひきひろいの時期には学校が農休みになりましたし、普段から日々の桑切りや忙しい祖父母に変わって家事や子守をするなど大活躍。
さらに、現在では考えられませんが、豊富の子どもたちにとって、夏休みはまるでお蚕の世話のためにあるようなものだったそうですよ。
また、ちょうどお盆に当たる8月15日前後は、初秋蚕の飼育期と重なるため、楽しみにしている盆行事も夏まつりも「ひと月と十日遅れ」で行われました。
←ひと月と十日遅れで行われたお盆にくりだす浅利諏訪神社の神輿。バックには桑畑がひろがる(昭和50年代・豊富村誌より)。
さらに、桑の海を駆け回りながら、桑の木の害虫であるカミキリムシ(五円虫)を駆除するのも大切な仕事のひとつでした。
桑の害虫である「五円虫」とは、カミキリムシのことです。樹皮に穴をあけて侵入し、木を枯らしてしまいます。
子供たちは、カミキリムシ1匹を捕まえて地区の集会所に持っていくと5円もらえたので、五円虫と呼んでいました。
←箱に集めたカミキリムシ(噛まれないように、頭と体を切り離して箱にいれたそうです(田富町誌より)。
子どもの生活も養蚕とともにあったのですね。タブレットをもって、うろうろしている今の人たちとは、ぜんぜん違うね。 「本日13時~虎蚕の繭かきと毛羽取りやりますよ!こどもたち、待ってるよ!!」 まゆこより
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