黒縞ちゃんの繭
いろいろとバタバタしているうちに、ウチのシマシマ蚕ちゃんたちがもう上蔟となりました。
レポートが薄くて、申し訳なかったです。
今回はとりあえず、平成28年7月10日にアップしようと思っていて、できていなかった写真をみてください。
←黒縞のH28 7月9日の様子
つい最近発行された「シルクレポートNO.49の横山先生のシルク豆知識」に書いてありましたけど、黒縞ちゃんは、メラニン色素が生まれつき皮膚に溜まっているから黒いんですって!
←黒縞 h28 7月9日の様子。
黒縞ちゃんの営繭までのあゆみを記すと、6月8日卵を常温に出す→6月18日にふ化→7月1日に4齢になる→7月6日に5齢桑付け→7月10日上蔟となりました。
はじめて中国種である黒縞ちゃんの飼育を終えたまゆこの感想としましては、春嶺鐘月や錦秋鐘和のような実用蚕品種を育てる感覚とは違うということです。
考えていた以上に、美味しいもの好きで桑の鮮度に厳しかった上、4齢からの日数が少なく上蔟となったので、体が小さくてちょっと小ぶりな繭をつくりました。
しかも体色が黒いので、体の色があめ色になるという上蔟のサインを外見的な観察で分かりづらく、困りました。
黒いシミなどの出現で察知できる蚕の病気も発見しにくいとも感じました。さすがに真っ白いお蚕さんの方が飼っていて不安が少ないですね。
←でも、3齢くらいになるとはっきりしてきた模様は、ビロードのように美しい真っ黒の地に、白ストライプのボーダーが際立ち、とても魅力的でした。
まゆこなんて、黒縞ちゃんの飼育籠の前を通るたびに、一日に何度も思わず手がのびて、その体をなでなでしてしまうほどでした。
来館者の皆さんとも一緒になって「う~ん、ベルベットのような肌触り~」とか言ってうっとり触ったり、「黒縞のつくる繭もシマシマだといいのにね」とよく話しましたが、残念ながら繭の色は白です。
でも、黒縞ががんばってつくった白色の繭は、ちょっとまん中がくびれてかわいらしい形ですよ。平成28年7月21日前後に収繭予定です。さて、何個くらいの上繭がとれるでしょうか?お楽しみです。
ところで最新情報ですが、
白地に黒ストライプの虎蚕の方は、本日
7月13日の午前に上蔟しました。
撮った写真を整理して、明日虎蚕の成長と上蔟の記録をお伝えしますね!
←虎蚕5齢4日目
まゆこ
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