山梨では珍しい蚕影大神の木像
きょうは、6月18日からはじまる企画展「最後の養蚕家と豊富」の準備情報について、少しご報告したいと思います。
←南アルプス市上宮地風新居町内会の皆さんが、100年近くもの間、大切に祀ってきた「蚕影大神(こかげだいじん)」の木像
蚕影神とか蚕影山と呼ばれる養蚕の神様は、現在の茨城県つくば市の蚕影神社を本社とし、江戸時代以降、東日本を中心に蚕種屋が広く伝えて信仰を集めました。
山梨県内でも、蚕影大神とか、蚕影山という文字を刻んだ石造物は道祖神などとともにいたるところで祀られているのを目にします。
しかしまゆこは、神像になったお姿に県内でお目にかかったことはありませんでした。
ところが、今回の企画展の準備をする中で、山梨県農務部蚕糸課が昭和57年に発行した「さんし山梨」に極めてめずらしい木製の蚕神として紹介されているのを見つけました。
問い合わせたところ、現存することが判り、このたびの当館企画展に展示させていただくことになりました。
そのようなわけで、南アルプス市上宮地の風新居地区の方々が大切にしてこられた蚕影大神像を本日、館長と借用してまいりましたよ。
大正6年に勧請された木像で、頭にビーズ細工の垂れ下がる冠をのせ、右手に桑の木、左手に繭の入った皿を持っています。
高さ70㎝ほどですが、衣服には切り抜いた金箔で文様が施され、とても美しい色彩の神様です。
ぜひ、会期中にご覧にいらしてください!
そして、今日のおぼこさん飼育展示状況は・・・、
←静岡県掛川市から沢山のお客様が団体で来てくださり、蚕の展示飼育に人だかりができていました。
←本日は 4齢二日目ですので、体長3,5㎝ほどになり、だんだん見栄えがよくなってきました。 これから、どんどんぐんぐん大きくなりますよ! お楽しみに♪
まゆこ
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