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2016年5月 3日 (火)

「ひとりね」の話(4)

Tomiko

 富子だけんど、種を蒔いたり、苗を植えたりするにいい塩梅の季節になったねえ。あたしもきのう落花生の種を蒔いてみとうさ。モロコシは芽が出かかってきたよ。

 今日は『ひとりね』の話で、竈のこんだよ。本文の中にゃあ、「爐をまっこうぶちと云うなり。くどとも云うなり」って書いてあるけんど、「まっこうぶち」っていう言葉は『豊富村誌』にも載っちゃあいんし、あたしも聞いたこんがないだよね。

 本の中の注釈にゃあ「まっこは炉のこと」って書いてあって、「まっこうぶち」は「炉の縁のことで、そこから炉そのものをさす言葉になった」ってあるけんど、どこの方言ずらと思って調べたら、会津の方では使ってるらしいね。「まっこぶち」っていって「囲炉裏」のこんだって。群馬県の水上地方でもそう言ってるらしいさ。ほんだけんど山梨じゃあ聞いたこんがないねえ。

Img_8957jpg2 竈、「くど」・「へっつい」ともいう

 「くど」は言うよ。「竈(かまど)」っていう漢字は、「かまど」・「くど」・「へっつい」・「へつい」っていろいろ読み方があってさ。「へつい」っていうのは、「竈つ火(霊)」って書いて竈を守る神様のことだってさ。それが竈そのものをさす言葉になっただね。

 ほんじゃあ「くど」はどうかっちゅうと、「竈突」とか「竈処」って書いて、竈の後ろの煙出しのことを言うだって。それが竈そのものをさす言葉になっちゃっただね。どれも昔からある言葉っちゅうこんだよ。

Img_8958jpg2 竈の目隠し、もしきと薪が置いてある

 日本は高温多湿だから、家を腐らせたりシロアリに食われたりしないように、竈から部屋の中に煙を吐き出させて家や屋根を燻製にする必要があっただって。だから竈にはわざと煙突はつけなかったらしいよ。竈に煙突をつけるようになったのは明治になってからだって。奈良時代や平安時代にはあったけんどね。竪穴住居のころだね。

Img_8959jpg2 囲炉裏、「ひじろ」ともいう

東日本じゃあ竈よりか囲炉裏が重宝されただね。暖房にも照明にも煮炊きにも使えるしね。全部をひととこでできればエコだからね。

「爐」っていう字は、「炉」っていう字の昔の書き方だから竈も囲炉裏も炉なんだよね。『裏見寒話』にゃあ「囲炉裏」のこんを「ひじろ」っていうって書いてあったし、『甲斐の落葉』にゃあ「竈」のこんを「くど」っていうって書いてあったさ。どれもみんな「炉」だね。「へっつい」って言う人もいるよ。要するに方言ていうより古語がそのまんま変わらんで残ってるっちゅうこんだね。

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