山ノ神様、準備が整いました。どうぞ豊富の里へ降りてきてください。
ことし平成28年、山梨県中央市豊富地区のお山ノ神様へとつづく参道に、ふもとから順に咲き上っていく千本桜の道が、頂上までつながったのは4月10日でした。
そして、その日の朝9時から参道の鳥居の大注連縄が地域住民の力で新しいものに掛け替えられました。
まゆこは今年も感動をもらいにその山ノ神参道鳥居の大注連縄づくりを見に行ってきましたよ。やはり、素晴らしかったです!
旧豊富村内の6地区がもちまわりで大注連縄づくりを担っていますが、今年の当番は大鳥居中村地区で、40人弱が鳥居前に集合し、大注連縄づくりがはじまりました。稲わらは、地区の方々が山ノ神の注連縄用に特別栽培した農林22号です。
背後にある大きな鳥居にかける注連縄は全長12メートル程にもなります。
お山ノ神さんの大注連縄づくりには、地域に古くから伝承されてきた特別な装置と技術が必要なので、年長者が次に当番が回ってくる6年後を見据えて、後継者に教えながらすすめていきます。
藁束を一本ずつ持った三人の男たちがそれぞれの体を回転させながら藁束を強くねじっていき、途中でさらに掛け声をかけながら三人一緒に時計回りに場所を移動して、締め上げていきます。
しめ縄の両端には、かんざしと言われる木杭を十字にうちこみ、房飾りを形作ります。
山ノ神さんの注連縄は特別に太くて長いので、鳥居に懸ける作業も大仕事です。
平成28年大鳥居中村地区製作の大注連縄が無事に仕上がって、なごやかに記念撮影の準備中。
「お山の神さん、今年も鳥居に新しく立派なしめ縄を掛けることができました。豊富の里から頂上にある山ノ神様へとつづく千本桜も咲きつながりました。4月17日(日)に山ノ神社で行う春の例大祭に皆でお迎えに上がりますから、どうぞ気持ちよく里に降りていらしてください。」
豊富大鳥居地区の方々の山ノ神様への気持ちを結集して作られた注連縄は、神々しくまばゆいばかりです。 例大祭当日はこの鳥居をくぐって、当館からもボランティアの皆さんと協力して、豊蚕を願う繭の奉納のため、山ノ神様のもとに参ります。 「あ~、雨よ降らないで~!!」と、せつに願うまゆこです。 まゆこ
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