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2016年4月26日 (火)

ミニ企画展「春・花・かんざし ~髪をかざる~」(4)

笄(こうがい)

今日は笄について書きます。かんざしは知っていても、笄って何って思う人は多いと思います。

笄は、もともとは髪掻(かみかき)と呼ばれるもので、男女ともに使用する髪を整える道具でした。毛筋を立てたり、頭のかゆいところを掻いたりするための箸に似た細長い棒をいいます。

Dscn8632jpg2 木に漆を塗った笄

古代の男性は、貴賎を問わず烏帽子をかぶっていたので、頭の熱気がこもりやすく、そのために頭がかゆくなりました。その時使うのが、笄つまり髪掻です。

その実用的な整髪用具が武士の時代になると刀のさやに納められ、烏帽子をかぶらなくなってからは、しだいに装飾品となっていきました。

また、女性の笄は宮中の女性が作業をするときに髪を巻き付けて使用するようになり、江戸時代になると髪飾りの一つとして次第に発達します。素材もさまざまなもので作られるようになり、装飾も豪華になりました。

Dscn8805jpg2 ガラス製・水晶製の笄

Img_8783jpg2 きれいなカットでしょう?

江戸時代の初めには、なんとツルの足の骨の笄もありました。ツルのすねは最上級品で、頭痛のまじないにもなったそうです。江戸時代ツルは食用でしたから、食べた残りの骨を活用したといえます。当館はありませんが、きれいな絵が描かれていて、1本ずつみな太さなどが違って、同じものはありませんでした。

また、ガラスや水晶の笄も作られました。透明なガラスや水晶は、日本人の黒髪に映えて大変美しいそうです。水晶のかんざしをハンコに作り直したのが家にあったのですが、今は行方知れずです。

Dscn8804jpg2 組み合わせ式の笄

江戸時代の後期からの笄は、髪を結ってから挿すようになったので、組み合わせ式に変わってきます。写真の笄はすべて右左に分かれるつくりになっています。櫛と笄で同じ模様をつけたセットも流行しました。

本来笄にはかんざしのような飾りはあまりつけないのですが、花嫁さんの髪飾りセットの笄には大きな飾りがついています。

Dscn8809jpg2 花嫁さんの笄には飾りが付く

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