三珠館村松製糸場内の写真発見
きょう、富子さんが「まゆこの見たい写真がみっかったよ!」と家から持って来てくれました。その写真はいまから24年前、富子さんが小学校の先生をしていた頃に撮影したもので、社会科見学で子どもたちを製糸場に連れて行った時のものだそうです。
平成3年11月28日の日付の写真が13枚ありました。
その製糸場とは、現在の市川三郷町で平成15年頃まで操業していた「三珠館村松製糸場」です。
←生徒さんがライトテーブルで繭の選別をする体験をしたようですね。
←繰糸機の下部には湯がはられており、そこにすき間なく浮かんでいるクリーム色の箱のようなのが給繭器です。
←平成3年11月の三珠館村松製糸場では、日本産とブラジル産の繭をミックスして繰糸していたようです。
←出荷するための荷姿は長手造りの「括(かつ)」で、生糸商標が付されているのもわかります。
←当館所蔵の「三珠館村松製糸場の生糸商標」
貴重な資料を得ることができて、富子さんには感謝です。
山梨県では、この有限会社三珠館村松製糸場が平成15年頃に操業停止した後、平成22年に旧春日居町にあった吉岡製糸場も操業停止したことで、県内には製糸場は一か所もなくなりました。
昨年のいまごろ、まゆこは生糸商標展の準備で市川三郷町の人々にお世話になったので、今回これらの写真が見つかったことをお知らせしたいと思います。
まゆこ
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