資料館で猫あつめ
一昨日は富士山の日でしたが、そのちょっと前の2月22日は猫の日だったそうです。世の中は猫ブームなんですって。
常設展示室内にある囲炉裏の間には、黒い招き猫がいます。
この猫さんのように左手を挙げている招き猫は、「人を招く」のだとか。
当館にぴったりの猫さんです。
ちなみに、この黒い招き猫はかつてお商売をしていた館長の家に小さい時から置いてあったのを寄贈したもので、陶製でずっしりと重く、しっかりした顔立ちの猫です。
まゆこもお猫さまは大好きですよ。だって、お蚕さんの守り神なんですもの。
お蚕を飼っていると、ネズミがやってきておかいこを捕って食べてしまうので、昔の人はネズミを捕まえてもらうために猫を飼ったんですって。養蚕農家では、猫神さまといって信仰し、蚕室に猫の絵を貼ったりもしました。
当館には、ネズミを封じ込めるために「鼠」という字を「猫」と「鬼」の文字で囲んで封じ込めようとした面白い護符もあります。
こちらは中央市豊富地区で、江戸中期築の塚田家住宅が解体された際、天井裏の柱にくくりつけられていた多数の護符の中から見つかりました。
←猫火鉢はいわば、蓋つきの火鉢のようなものですが、布団をかぶせた形が猫が丸まっているようにみえることから、その名がついたそうです。昭和の初期に売り出されたというこのタイプのものは、朱色の地に美しい模様が細かく施されていてきれいですね。
←こちらのタイプはシンプルですが、猫火鉢と同じく、猫炬燵・猫行火とも呼ばれる行火炉の一種です。土製の覆いの中に炭を入れた器をいれ、さらにその上から布団をかけて使います。
今日は資料館の中にある猫に関連する資料をちょっとだけ集めてみましたが、昔から猫は縁起物だったり、神様だったり、生活道具にその名を込めたり、身近な動物だったのですね。
黒い招き猫さんはどこにいるかな~?こんど当館にいらしたら、探してみてください!意外とみつけられないかもしれませんねぇ 。猫はすました顔して隠れているのも上手いですからね♪
まゆこ
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