開かずの金庫が開いた!
富子だけんど、お久しぶりでごいす。おぼこさんの説明で忙しくてさ。いっさら書かんで、わりかったじゃんね。
昨日はお客さんも多かったけんど、金庫も開けてもらったから、何はともあれ書かねえきゃあと思って。
まずダイヤルに油をたっぷり
資料館のテラスにゃあ、でかい金庫がどんと置いてあるさ。まさかこんな古い金庫だし、開くとは思わなかったけんど、館長が開けてみたいようって、挑戦してみたさ。中に何がへえってるか、知りたいじゃんけ。ほんだけんど、ダイヤルの番号はわかっても、全然うまくいかなかっただって。
そこで元館長が登場するってわけさ。元館長は昔、豊富村役場に勤めていて、出納室でしょっちゅう金庫を開けたり閉めたりしてただって。つまりこれは豊富村の役場で使っていた金庫っちゅうこんさ。
ダイヤルを回す手に力が入る
ほんだけんどさ、ずっと開けたり閉めたりしていなかった金庫じゃん。そう簡単には開かんさ。せえせえ油をくれて、何回も何回もダイヤルを回しちゃあ、取っ手を動かすけんど、いっさら開かんさ。ダイヤルも錆び付いてるらしく、硬くて、元館長の手にもついつい力が入るさね。
何回試したか、6回も7回もやってみたと思うよ。見てる方が「へえやめればいいに。」って思うくれえね。「番号に端数があった気がするよう。」って元館長も言うから、「やっぱり番号が違ってるずらか。」と思ったけんど、その瞬間
「開いた!」っていう声がして、金庫が全開してたさ。
「開いた!」
立派なもんずら?扉の分厚いこと。「これだけの金庫だから、何んあっても大丈夫だよ。」っていうから、「ほうですよね。金庫ごと持って行くにはクレーンが必要ですよね。」って言ったら、「ここへ持って来るときにもクレーンを使っっとうだよ。」だって。確かにほうだよね。人間の手じゃあ運べんよね。
中はピカピカ
金庫の外側は、鉄板がむきだしになっちゃって、漆のような塗装ははげちゃってるけんど、中はこんねんピカピカだよ。豊富出身で、事業に成功した、川崎市の村松盛忠さんという人が寄付してくれたもんだって。いつもらったかは書いてないからわからんね。備品のラベルにも「豊富村出納室」っていうことは書いてあるけん、取得年月日は書いてないさ。
金庫は発明奨励会っていうところで作ったもんらしいさ。文字が右から左へ書いてあるし、旧字体だから、戦前のもんかもしれんね。調べてみるじゃんね。
油をやってメンテナンス
残念ながら宝物は入っていなかったけんど、次に開けるときのために、あっちこっちに油をさしといてくれたさ。ありがたいじゃんね。
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コメント
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遅くなりましたが…
17日午後に見学に行った親子です。
資料館の中はもとより、丁寧に案内していただいたことが何より嬉しく、娘にとって良い経験になりました。
本当にありがとうございました。
春になったらおぼこさんに会いに行きたい!と話しています。
今度はゆっくり公園も。また遊びに行きますね。
投稿: | 2016年2月22日 (月) 12時09分
こちらこそ、じっくり解説を聞いていただき、ありがとうございました。
5月の20日以降くらいには、春の蚕の飼育がはじまります。
蚕飼育開始はこのブログ上でもご案内していきますので、
どうぞ見に来てください。
お待ちしています。
投稿: 富子とまゆこ | 2016年2月23日 (火) 11時59分