そばがきを作ってみた
富子だけんど、今日はくもっててちっと寒いよね。ほれにしても、今年はぬくといね。今日来たお客さんが、暮れのうちに梅の花が咲いて、へえ散っちもうって言ってたさ。冬あんまりぬくといと、畑の虫が死がん(死なない)で困るだよね。
みんなんは年越しソバは食ったけぇ?ソバは体にいいだってねえ。タンパク質、ミネラル、食物繊維が豊富で、ルチンていう血管を強くするものも入ってるだって。ルチンは酸化防止作用もあるから、老化防止にも役立つだよね。すごいじゃんね。
出来上がったそばがき
ソバは縄文時代から作られてるだって。その頃はどうやって食ってたずらかね。「そば米」っていうのが一番原始的な形らしいから、それを煮て食ってとうずらか。「そば米」が縄文時代でも作れたじゃあ、私んとうにも作れると思うよね。
「そばがき」は鎌倉時代ごろっから、石うすが使われ出すようになって始まった料理だって。江戸時代中ごろになるっちゅうと、今でいう「そば」が庶民に広がってきただって。薄く平らにのして、細く切ってゆでてそばつゆで食う、「そば切り」っていう料理だね。「そば切り」の発祥地っていうとこはいくつかあって、甲州市の天目山栖雲寺も発祥地って言ってるね。米の作れんとこだからね。ソバはすごいよ。栄養がなくても育つし、でかくなるのも早いからね。
天目山栖雲寺の石碑
そばがきは子どもでも作れるから、昔のおやつの定番だって。「椀がき」っていうのは、そば粉に熱湯をかけて混ぜればOK。「鍋がき」っていうのは、そば粉と水を鍋に入れて、加熱しながら練ればOK。醤油かそばつゆで食うだよね。
鍋でそば粉を練る
私んちっくいころは、お父ちゃんが鍋で作ってくれて、茶碗にわけて醤油をつけて食ってたさ。薬味なんちゅう洒落たもんはなかったね。
つぶつぶしてるけどよく粘る
今回は鍋で作ってわさびを薬味にして、醤油で食ったさ。いいにおいがしたよ。粘りがあって、粉のときにゃあ目立たなかった黒っぽい殻が見えてくるね。粗挽きだからね。いかにも石うすで挽いて作ったそばがきっちゅう感じで、うまかったよ。簡単だから、スーパーで売ってるそば粉でもいいから作ってみちゃあね。
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