おかいこセラピー
きょうはまず、最近よく来館してくださる帝京科学大学アニマルサイエンス学科アニマルセラピーコースの学生さんの話題を。
先日は飼育中の蚕を連れてきてくれましたよ。
蚕を使ったアニマルセラピーについて、実際に豊富地区にある高齢者福祉施設において実証実験を行い論文作成に向けて頑張っておられます。
彼女とは、実験開始前に蚕の飼い方、養蚕という生業について勉強しようと当館に来てくれたのが最初の出会いです。
ちょうど晩秋蚕飼育展示中で、上蔟作業を手伝ってもらいましたっけ。
その時「こんな研究をしています」と、とても熱心に話してくれました。 当館でも、回想法という高齢者の脳を活性化するための療法の一環として、ここ数年多くのデイサービス施設や高齢者施設のご利用が増える中、「おかいこパワー」の可能性を強く感じていました。 そんなわけで、彼女の研究にとても賛同しています。
蚕は5000年以上も前から、人間が飼いやすいように改良し生み出してきた改造昆虫です。
そのため、人間が手厚く世話をしてあげないと生きていくことできません。
養蚕の衰退とともに蚕の運命はこれからどうなっていくのでしょう?
蚕は人間に絶対に危害を加えるようなこともないし、病原菌もないし、飼育期間が短く計画的に飼育ができること、そして何より明治、大正・昭和と国を挙げてお蚕を育てた歴史・文化を持つ日本ならではのセラピーになるのではという予感がします。
当館では、蔟をお貸ししたり、余っていた人工飼料の提供をしたり、飼育に関してお悩み相談したり、彼女を応援しています。
頑張って!オタギリちゃん!!
まゆこ
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