サトクダマキモドキとキリギリス
富子だけんど、うちのほうじゃあ、昨日と今日夜中に雨ん降ったから、生きもんも息ょうふきっけえしたと思うね。サツマイモん一番喜んでるじゃあねえかな。昨日の与一公まつりはやってる最中は降られんで、終わってっから降ったからよかっとうじゃんね。
資料館は山にくっついてるからいろんな虫がへえって来るさね。本当は資料館にゃあ虫はいちゃあいけんもんだけんど、しょうがねえよね。
玄関に来たキリギリス
最近はバッタの仲間が来るようになってね。子どもまつりの日にやけにでかい声で「ギーッチョン」ってうるさく鳴く虫がいると思ったら、キリギリスだったさ。
『アリとキリギリス』で有名な虫だけんど、実際ちゃんとお目にかかったのは初めてで、最初は何の虫かよくわからなかったさ。絵本の挿絵にあるキリギリスのイメージとはちごうじゃんね。羽も短けえから幼虫かと思ったら、ヒガシキリギリスは羽が短けえだって。ヒガシキリギリスとニシキリギリスの2種類があるなんてこともはじめて知ったしね。ヒガシキリギリスは青森から岡山あたりまで棲んでいて、ニシキリギリスは近畿地方から九州にかけて棲んでるだって。
目が大きくあごもするどい
でっかい産卵管があるからメスだね。鳴き声もうるさいくらいでかいけんど、昔っから観賞用に飼われているだって。雑食性だっていうからなんでも食うだね。どう猛っちゅうこんだね。だから脚にもとげとげがいっぺえ生えてるだね。
遠くから見たら絶対わからない
葉っぱにとまってるとどこにいるだかわからんようの虫だけんど、ひょいと見つけたさ。サトクダマキモドキっていうだって。里にいるクツワムシに似ている虫っていう意味でついた名前だって。平地の森の木のてっぺんのほうに棲んでるし、ほとんど鳴かんし、鳴いてもちっくい声しか出さんからめったに見られん虫だって。
キリギリスに比べたらひ弱そう
顔もおもしれえじゃんね。キリギリスみてえに目がでっかくねえし、口もおちょぼ口だよ。ツユムシの仲間じゃあ大型のほうで、ふだんはじっとしてるけんど飛ぶのはうまいだって。どおりで写真を撮ってる間いっさら動かなかっとうわけだわ。オスもメスも鳴くっていうとこもめずらしいね。
こういう虫が目を楽しませてくれたり、物知りにさせてくれたりするから、虫がへえってくるのもまんざらじゃあねえってことさね。
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