7月の道祖神祭り
えらく暑い日ん続いて困るじゃんね。外で仕事なんかをしっかと思ったら、頭んくらくらしちもうよ。畑じゃあどんどん草んおいてるに、どうすりゃあいいだか、困りもんどう。
7月14日は夏の道祖神祭りの日じゃんね。私の育っとうところじゃあ、そういうこんは全然してなかったから、夏にも道祖神祭りがあるっちゅうこんを知らなんだけんどさ。中央市じゃあ、どこもあっただよね。
6月の終わりっころ通勤の道でふと見たら、しめ縄がにいしい(新しい)のに変わっていることに気が付いたさ。それで気をつけて見たら、その近所の道祖神もしめ飾りが新しくなってるさね。こりゃああっちこっち廻って見なきゃあだめだわと思ってたら、土砂降りの雨が何日も続いたじゃん。やっと7月4日になって見て廻っとうけんど、しめ飾りは雨でぼろぼろだし、引きちぎれて飛んじゃってるし、情けねえ姿になっちまってたさ。まあそれでもと思って写真に撮って来たから、見ておくんなって。来年は飾ったらすぐに撮りに行きてえじゃんね。
玉穂・田富・豊富の町誌や村誌を見てみるっちゅうと、どこでも夏の道祖神をやったって書いてあるさね。『玉穂町誌』が一番詳しいから、ちっと写してみるじゃんね。
「玉穂では7月10日頃もう一度どんど焼きをする。これは麦わら(むいから)で造った小屋を燃やして、田んぼにつく蛾や虫を集め焼き殺す『虫寄せ』で、東北地方の『もぐら打ち』と似た行事である。『夏まっぱらを病まんように』とおなかを出して、おへそのまわりを、お注連を巻いた縄でこすった。
1月も7月も村へ悪霊が入らないようにと、東西南北の村境に御神体(人形・ひとがた)を立てた。
戦後、単車の事故が多く、交通安全を願って一時復活したこともあったが、燃やすものがなくなって取りやめになった。」
だってさ。
今じゃあどんど焼きはやらんけんど、ちゃんとしめ飾りはにいしいのに変えて、ちゃんとお祭りはしてるっちゅうこんだよね。麦を作らなくなっちゃったから、ムイカラなんかねえから、燃やせんさね。
それで気が付いたこんがあるだけんど、1月のしめ飾りはどこも白一色だったに、7月はカラフルだったっちゅうこんさ。残念ながら、色付きの和紙が簡単にゃあ手に入らんから、どこも折り紙で作ってあったけんどね。
1月のしめ飾りは厳かに白で、7月のしめ飾りは賑やかにカラーでっちゅうこんかな。七夕の影響もあるかもしれんね。
カラフルなだけじゃあなくて、キラキラした紙も使ってるさ。おもしろいじゃんね。来年はもうちっと心がけてちゃんと調べてみてえもんじゃんね。
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