続・夏の道祖神祭り
富子だけんど、まいんち暑くて困るじゃん。しじゅう冷てえもんばっか飲んで、腹でも痛くいちゃあいんけ?
このめえ(前)道祖神のこんを書いたけんど、先だって買いもんのけえり(帰り)にちょっくら回り道をしたら、そこでもちゃんと道祖神さんの注連飾りをしてあったさ。玉穂地区の下河東の道祖神だけんど、めえにあったとっから、移転した道祖神さ。ほんだから周りは新築の家ばっかの住宅街だけんど、めえっからいる住人が中心になって祀ってるずらね。やっぱしカラフルな色紙で注連飾りができてたね。玉穂町誌にゃあ、1月14日と7月の始めにどんどん焼きをしたって書いてあるけん、今はどうしてるかね。
住宅街に建つ下河東の道祖神
ほんなこんゆって歩いてたら、灯台もと暗しで、豊富の大鳥居の道祖神も飾りがしてあったから、たまたま用にいった家で聞いて見たら、ちゃんと夏の道祖神祭りをやってとうさ。だんごは焼かんけんど、どんどん焼きもするし、集まって御神酒を飲んだり、子どもにゃあおブックをくれたりするだって。
おもしろかったのが、どんどやきのときの言葉で、1月のどんど焼きにゃあ、「あかぎれ切れちょ、ひび切れちょ。」って言って手をあぶるだけんど、7月のどんど焼きにゃあ、「夏っぱら病んじょ。」って言って、腹をよくあぶるだって。夏はばい菌が活躍して腹痛を起こすこんが多いから、こうやって気をつけただね。
大鳥居の道祖神
この道祖神さんは古いもんだよ。本体は安永3年(1774)のもんだから、ぼつぼつ250年くれえたつだよね。
なかよし双体道祖神
双体道祖神で、いい顔してるらもの。ちょっと見ておじいさんとおばあさんに見えるけん、若い衆ずらか。高さは本体が77cmで、積み石が96cmもあるから、全部で173cmもあるだよ。昔の人の神さんへのエネルギーはすごいもんだよね。それを250年も祀り続けてるっていうこんもまたすごいよね。地域の力がねえとできんこんだよ。
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