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2015年7月30日 (木)

甲州小梅(1)

Tomiko

 富子だけんど、口を開けば「暑いね」ちゅう言葉しか出てこんじゃんね。こういう日の弁当にゃあ梅干しは欠かせんから、今年は久しぶりに梅を漬けてみとうさ。

 山梨じゃあ梅干しっていえば、小梅のこんだよね。小学校の頃の弁当にゃあみんなちっくい梅干しんへえってとう(入っていた)もんさ。

Dscn75052 5月終わり頃の甲州小梅

 梅は中国が原産て言われてるし、紀元前の昔っから梅を薬にしてただって。北魏っていう国の『斉民要術』っていう本にゃあ、梅の栽培法とか、梅干しとか、梅酢の作り方が載ってるらしいさ。日本にゃあ奈良時代頃に、漢方薬っちゅうこんで梅の燻製が伝わっただって。

Dscn75032_2 洗って漬ける準備をした

 平安時代の『医心方』っていう医学の本にも梅干しの作り方載っていて、鎌倉時代になるっちゅうと、禅宗のお坊さんは梅干しを茶菓子にしてただって。鎌倉時代のお侍さんにゃあ、クラゲ・アワビ・梅干しがおごっそうだったっちゅうからおもしれえじゃんね。

 戦国時代にゃあ梅干丸っちゅうもんを作って、戦の兵糧にしとうだって。中身は梅肉と米粉と氷砂糖の粉末だってよ。うまいもんずらか。食ってみてえもんじゃんね。

 江戸時代になるっちゅうと庶民も梅干しを食うようになって、梅干しに熱湯をついで飲んで「福茶」っていうようにもなっただって。

Dscn75042_2 塩分少なめで漬けてみた

 江戸時代の山梨県の地誌の『甲斐国志』っちゅう本にゃあ、梅のこんが産物で出てくるけんが、梅の花を観賞するだけで、あんまし梅干しとかは作らなかったらしいよ。なぜかっちゅうと梅干しをつくるにゃあ塩がいるけんど、山梨じゃあ塩があんまし手に入らなかったからだって。塩が手にへえらん(入らない)ちゅうのが本当かどうかは、知らんよ。富士川舟運で静岡から運ばれてきて、「鰍沢」は塩の別名だったくれえだからね。鰍沢からは馬に乗せて長野県へ運んどうだから。
 山梨で梅干しん盛んに作られるようになるのは、中央線が開通した明治36年以降だって。太平洋戦争の時にゃあ、軍の調達に応えて栽培量が増えただって。戦国時代とおんなしだねえ。

 長くなっちゃったから、なんで甲州小梅っていうかは、次に書くじゃんね。

2015年7月29日 (水)

続・夏の道祖神祭り

Tomiko_2

 富子だけんど、まいんち暑くて困るじゃん。しじゅう冷てえもんばっか飲んで、腹でも痛くいちゃあいんけ?

 このめえ(前)道祖神のこんを書いたけんど、先だって買いもんのけえり(帰り)にちょっくら回り道をしたら、そこでもちゃんと道祖神さんの注連飾りをしてあったさ。玉穂地区の下河東の道祖神だけんど、めえにあったとっから、移転した道祖神さ。ほんだから周りは新築の家ばっかの住宅街だけんど、めえっからいる住人が中心になって祀ってるずらね。やっぱしカラフルな色紙で注連飾りができてたね。玉穂町誌にゃあ、1月14日と7月の始めにどんどん焼きをしたって書いてあるけん、今はどうしてるかね。

Dsc_0539jpg2 住宅街に建つ下河東の道祖神

 ほんなこんゆって歩いてたら、灯台もと暗しで、豊富の大鳥居の道祖神も飾りがしてあったから、たまたま用にいった家で聞いて見たら、ちゃんと夏の道祖神祭りをやってとうさ。だんごは焼かんけんど、どんどん焼きもするし、集まって御神酒を飲んだり、子どもにゃあおブックをくれたりするだって。

 おもしろかったのが、どんどやきのときの言葉で、1月のどんど焼きにゃあ、「あかぎれ切れちょ、ひび切れちょ。」って言って手をあぶるだけんど、7月のどんど焼きにゃあ、「夏っぱら病んじょ。」って言って、腹をよくあぶるだって。夏はばい菌が活躍して腹痛を起こすこんが多いから、こうやって気をつけただね。

Dscn7696jpg2 大鳥居の道祖神

 この道祖神さんは古いもんだよ。本体は安永3年(1774)のもんだから、ぼつぼつ250年くれえたつだよね。

Dscn7698jpg2 なかよし双体道祖神

 双体道祖神で、いい顔してるらもの。ちょっと見ておじいさんとおばあさんに見えるけん、若い衆ずらか。高さは本体が77cmで、積み石が96cmもあるから、全部で173cmもあるだよ。昔の人の神さんへのエネルギーはすごいもんだよね。それを250年も祀り続けてるっていうこんもまたすごいよね。地域の力がねえとできんこんだよ。

博物館学芸員実習が始まる

7月25日から実質7日間の学芸員実習がはじまりました。実習生は山梨大学教育人間科学部の4年生K君です。実習日程は下記のとおりです。

7月25日(土)資料館概要説明、館内案内と清掃、周辺文化財学習
7月26日(日}民俗資料取扱・調査、養蚕資料学習(この日から館内で稚蚕飼育開始)
7月28日(火)刀剣取扱、資料梱包実習、ミニ企画展案準備
7月30日(木)考古遺物取扱、古文書取扱、
7月31日(金)ミニ企画展案計画発表、子供祭り準備
8月1・2日(土・日)子供祭り レポート作成
写真は青銅製品を梱包しています。本来は手袋が必要ですが、ここでは安全を優先して素手の作業としました。

Img_0041_2

Img_0038_2

Img_0037_2


この日は、最初に江戸時代の刀剣の手入れも行いました。さすがに緊張したことと思います。最後の8月1・2日は、炎天下の子供祭りです。毎年1日に200人ほどが来館しますので、熱中症に注意しながら、ボランティアの方々と、多くの子供たちと遊ぶ2日間です。
さまざまな体験や実習を通して、博物館活動の裏方の仕事を学んでほしいと思います。

2015年7月25日 (土)

ミニ企画展「日本人が愛した計算道具」始まる

 奈良時代に中国から数学と計算道具の「算木」が伝わったことで、日本の数学が始まります。それ以来室町時代の終わりにそろばんが伝わるまで、算木が唯一の日本の計算道具でした。

 それから千数百年、スーパーコンピュータの時代となった現在ですが、私たちの先祖や先輩たちは、なんとか早く正確に計算したいとさまざまな道具を工夫したり、努力をしたりしてきました。その一端を見てもらいたいと思い、「日本人の愛した計算道具」というミニ企画展を計画しました。

Img001jpg2

 今回のミニ企画展には、中央市の指定文化財である、「有泉家の算木」をお借りして展示しました。「算木」は、山梨県には5セットしか現存せず、見るチャンスは少ないと思いますので、ぜひこの機会にご覧下さい。

Dscn7718jpg2

 展示品の「算木」は見るだけですが、せっかくの機会ですので、さわれる「算木」も用意しました。これを使って、実際の計算のしかたを体験してみて下さい。

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 本物は長さ3.5cmで小さなものですが、体験用は9cmの長さで扱いやすくなっています。夏休みの自由研究として「算木」や「計算尺」「そろばん」の昔の計算法などをテーマにしてもおもしろいのではないかと思います。

Dscn7714jpg2

 展示期間は、7月22日から10月9日までです。夏休み期間中小中学生は、夏休みプロジェクトに参加してクイズを解いてもらうと入館料は無料になりますので、お気軽にお出かけ下さい。

 展示品についてはまたブログで細かくお伝えしたいと思っています。

2015年7月23日 (木)

かいこ用の人工飼料

Photoこんばんは、まゆこです。

Dsc_1950 昔から蚕は桑の葉だけを食べるいきものとして飼育されてきました。

 しかしいま、蚕は人工飼料でも飼うことができます。

大豆の粉に桑の葉粉末、ビタミンBなどを混ぜ、寒天で固めて作られます。

 

Dsc_2086 ←ソーセージみたいな蚕の人工飼料は、必要量をスライスして使います。

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 現在の日本の養蚕では、卵からふ化して3齢くらいまでになるまでは人工飼料で育て、4・5齢の食べ盛りの蚕には本物の桑の葉を食べさせることが広く行なわれています。

というのも、人工飼料だけではコストがかかりすぎるからだそうです。

 もちろん繭をつくるまで人工飼料だけを与えていても、栄養たっぷりで蚕はよく育ちます。

Dsc_2085 ←葉の端を足でつかんで頭を上下してモリモリ食べるのと違って、人工飼料を食べるカイコは一カ所をほじくるように食べています。

 ところが、蚕にとって人工飼料は美味しい食べ物ではないようです。 それが証拠に、本物の桑の葉をあげたら最後、蚕はもう人工飼料を食べません。

おもしろいというかなんというか…、蚕の身になって考えるとなんだか悲しいような気もしますね。生まれてからずっと本来の食べ物を知らないで、おいしくないものを食べさせられているなんて・・・。 

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 ← 人工飼料にまみれた状態で稚蚕業者から送られてくる2齢眠のかいこ。

  小学校で蚕を飼っている先生から、「学校にある桑の木の葉だけでは足りなくなってきたのでどうしたらいいか?」などと問い合わせをいただくことがよくありますが、いつも困ってしまい、「え~、頑張って農薬のかかっていない桑木を探してください」と答えるしかありません。

量的に桑の葉の確保がむずかしい場合は、最初は人工飼料で育てていく方がよいかもしれません。

 

Dsc_1947

しかし別のケースとして「蚕とともに購入した人工飼料で育てていたが、5齢のさいごに本物の桑の葉をあげようということになり、子どもたちが採ってきたものをやったら、農薬がかかっていたらしく死んでしまいました。繭を作る直前だったのに・・・」とかなしいお話も耳にします。

こちらも、見た目では農薬がかかっているか否かの区別はつきませんから、桑葉を採ってきた子どもたちに罪はありませんし、とてもつらいことですよね。

そんなこともあると、逆に人工飼料だけを与えて安心に育てた方がよいかもと思ったりします。う~んむずかしい!蚕も人間もなんと生きにくい世の中か!

ちなみに、ネット通販でも買うことのできる人工飼料は1500gで800円~900円し、約1520頭の蚕がふ化から繭を作るまで育てられます。

でも、まゆこはやっぱり本物の桑をモリモリ食べている蚕の姿を見る方が好きかなぁ~♪

 まゆこ

 

 

 

2015年7月19日 (日)

H27こども夏まつり

Photoこんにちは、まゆこです。

27828

「こども夏まつり」開催のお知らせです。

 日時:平成2781()2()午前10時~午後3時半まで(受付時間) 

     入館無料・参加費無料 

内容:いろいろな遊びや体験、学習をして、参加賞をゲットする! 

Kai

 「水鉄砲で的当て」「魚釣りゲーム」「千歯こき(むかしイネからコメを収穫するときに使っていた道具)体験」「館内ウォークラリー(展示資料に関するクイズ)」の

4つをクリアすると、参加賞がもらえます。

 2歳以上の幼児と小中学生なら中央市外でも参加OK!入館料は大人も全員無料!

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 正直、お盆前にあまりお金を使いたくないお父さん、お母さ~ん、資料館の夏まつりは、子供もタダで遊べて、貴重な体験や学習もできる、うれしいお出かけスポットですよ!! 

 子どもたちの自由研究や夏休み工作のヒントもたくさんあります♪ 

ご家族みなさんで、気軽にいらしてください! お待ちしております。

まゆこ

2015年7月18日 (土)

茅の輪くぐりの茅

Tomiko

 富子だけんど、腹なんか痛くしちゃあいんけ?こっちは台風の被害もなかったけんど、あっちこっちでえらい目にあってぇて、困るじゃんね。日本は地震もあるし台風も来るし、災害が多いけんど、昔っからそれとうまくつきあいながらやってきとうだね。ほんだから神さんにも頼みたくなるし、何でも神さんにして災いをあんまりでかくしんように頼んだだよね。

 夏越しの祓いもそういうこんさね。

Dscn7674jpg2 夏越しの祓いの翌日の茅の輪

 上の写真は伊勢神社の茅の輪だけんど、7月5日に撮ったさ。

Dscn7675jpg2 ススキとはちがうチガヤ

 近くへ行ってよく見ると、ススキじゃあないっちゅうこんがわかるら?チガヤっちゅうもんで、葉っぱは広い線形で、ススキよりすべっこいさ。すごいしつこい雑草で、芽の先っぽはとんがっていて少しくれえのもんじゃあ穴を開けちもうどうって。日本中どこでもはえてるし、世界中にも分布してるらしいよ。

 カヤの仲間にゃあススキ・スゲ・チガヤなんかがあるだけんど、カヤは茎に油分があるから、水をはじいて耐水性が高いだって。ほんだから水を吸う藁屋根や麦藁屋根と比べて最高の屋根材だったわけさ。ほれ以外にも、飼料にしたり、肥料にしたり、燃料にしたり使い道が多かったから、昔の人たちは、茅場っちゅうのを大事にして、毎年火入れをしてちゃんとカヤが生えてくるようにしただっちゅうよ。ほうしんと、ちっと背が低いから他のもんにはびこられちもうさ。

Dscn7676jpg2 強そうな茎

 カヤは強くて丈夫だし役に立つしするから、神聖なもの呪力や魔除けの力のあるものとして農作物の虫除けやら盗賊除け・魔除けの効能ががあっただね。十五夜のススキもそのひとつらしいよ。

 蘇民将来の話にも茅の輪が出てきて、茅の輪をつけてろば、蘇民将来の子孫だからって疫病を避けることができるっちゅうさ。

Dscn7677jpg2 笹竹もチガヤも呪力を持つ

 竹とカヤで最強の魔除けの輪ができてるっちゅうこんだね。いつも資料館の行事とだぶっちゃって行けんけんど、次の日に行っても御利益はありそうだから、みんなも行って見ちゃあどうずら。

 道祖神の話もまた聞けたから、次の時続きを話すじゃんね。

2015年7月17日 (金)

夏越の祓の人形

Photoこんにちは、まゆこです。

P7051960

平成2775日の朝、中央市田富地区にある伊勢神社で「夏越の祓(なごしのはらい)」が行われました。

今年は、そこで配られた人形(ひとがた)を特別に資料としていただくことができました。

 

ちょうど当日は当館でも七夕まつりを開催していて、まゆこがいただきに伺えなかったので、中央市歴史文化ボランティアの加藤さんにお願いしたところ、写真も撮ってきてくれました。 

Dsc_2276ことしの伊勢神社で配られた人形は、半紙をひとがたに切ってあるものと、紙吹雪のように小さく刻んだ紙切れがありました。

Dsc_2279まず小さな紙切れを体にふりかけ、罪や穢れをうつし、それを人形で二つ折りにして挟むのだそうです。

Dsc_2281そして、三方にのせて、神主さんにお祓いしてもらうとのこと。

 

 「夏越の祓」は一年の半分が過ぎたところで、半年分の罪や穢れを除き去る祓えの行事。

 

6月で夏は終わり、7月から秋になるこの時期を「夏越」というそうです。

 

人形とは別に祓いの儀式として、茅(かや)でできた輪をくぐるということも行われます.

P7051956茅の輪をくぐる人々。 

 

P7051950茅の輪の左右には、笹が立ててありますね。

ここではしていませんが、その笹竹に短冊や飾りをさげることもあるようです。

夏越の祓と近い時期におこなわれる七夕や夏の道祖神祭りとも関連していそうな趣があります。  もしかしたら、山梨独特の七夕人形の系譜にも通じるのかもしれません。

 

それから、この神事が終了した後ですが、富子さんが写真に出ている茅の輪の実物をじっくりみてきたようなので、素材や作りなどをまたレポートしてくれると思います。

お楽しみに~♪ 

まゆこ

 

2015年7月16日 (木)

葛でちょっと長い布を織ってみる(2)

Tomiko

 富子だけんど、昨日はあんねん暑かったと思ったら、今日は台風の雨っぷりじゃんね。土砂降りで、うっかり外に出っかと思うと、びしょ濡れになっちもう。このごろ何でも極端だよね。

 葛の話の続きをするじゃんね。煮とう葛を葉っぱやらなにやらと一緒にビニール袋に入れて腐らせろば、皮はとろとろになっちもうから、ほれで繊維が取り出せるっちゅうわけ。

Dscn76212 煮て腐らせた葛

 白っぽい色が見えるらか。醗酵したっちゅうか腐ったっちゅうか、臭いもすごいよ。外でやるからいいけんどね。

Dscn76222 せぎで水洗い

 家の脇を流れてるせぎにつけると、ちっとなでてやるくれえで、水の力で皮がずるずる取れちもうさ。

Dscn76232 木にかけて作業を続ける 

 外の皮んむけたら、中の芯を取り出すさ。芯の先っちょを持って引っ張ると、芯だけひゅーっと出てきて、繊維の部分だけ残るっちゅうわけ。こりゃあおもしろい作業だよ。取りあえず全部の芯を抜き取るまで、木の枝にかけといて、絡まりあわんようにするさ。

Dscn76242 物干しで乾かす

 きれいにゴミをとったら、2階の物干しへ持って行って洗濯ばさみで吊して乾かすさね。今年のツルはえらく長いから、何回も折り返して吊しとうさ。去年は枝が出ちゃってたから、そこで繊維が切れちゃって、あんまし長い繊維が取れなかっとうけん、今年は枝が出るめえに(前に)ツルを取ったから、長いのが取れとうだね。ほんだけんど長いと始末に困るだ。みじけえ(短い)方が扱いは楽だね。ただ、つながんでいいから、糸としちゃあいい糸ん取れるっちゅうこんさ。

Dscn76432 糸にする

 取れた繊維を糸にしてるとこだけんさ。ちっと撚るだけで、強くなるもんだね。ほんだから今年の糸は細いよ。細く裂いて、撚るとどんどん糸ができてくから、暇さえあればからかってたね。1本撚り終わって、次の糸とつなげるときにゃあ、「機結び」っちゅうので結ぶらしいけんど、私のちっくいときにうちのお母ちゃんが、縫い物をしていて糸が足りなくなっちゃったときに、「め」の字のように結ぶだよって言って教えてくれとうさ。ほんだけんど子どものこんだから、そんなこたあいっさら覚える気になんかならなかっとうどうけん、記憶に残ってとうだよね。こんなとこで役に立つとは思わなかったさ。

 全部糸にしちゃったら、こんだ織るよ。待っててくれちゃあ。

2015年7月15日 (水)

夏休みの小中学生が入館無料になるクイズ

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こんにちは、まゆこです。

今年ももうすぐ、小中学生が入館無料となる夏休みがやってきます!

そうなんですっ!

中央市豊富郷土資料館では、平成27718日~830日まで、小中学生には受付で入館が無料になるクイズ問題をお渡しします。

Dsc_2283これがクイズの問題用紙。

 解き終わった後は、受付で答え合わせをして切りこみ線にハサミを入れて、山折り谷折りすれば、かわいいミニブックになります。
 

答えは、館内を見学しながらひと回りすれば、簡単に正解できる問題です。

でも、いまは使われていない昔の道具に関するものばかりですよ。

Dsc_1943 歯車のいっぱいついたこの道具で何がつくられるのかなぁ?

Dsc_1929 この道具は むかしの女の人がよく使った道具だよ。

「いったい、何に使われていたんだろう?」

ご家族で協力しながらチーム戦で考えていただいても結構です。

Dsc_1939 これはむかしの会社でよく使ったらしいよ。

Dsc_1937むかしの子供がお手伝いでよく回したらしいよ。

  今回のクイズのテーマはズバリ「まわす道具」。

 昔の人は「まわす」という動きをどのように道具やモノに作用させ、何を作り、どんなふうに利用していたのでしょうか?

 暑い日は、涼しい資料館内でじっくり考え事をしてみるのも、よい時間の過ごし方かもしれません♪ 

まゆこ

2015年7月14日 (火)

7月の道祖神祭り

Tomiko

 えらく暑い日ん続いて困るじゃんね。外で仕事なんかをしっかと思ったら、頭んくらくらしちもうよ。畑じゃあどんどん草んおいてるに、どうすりゃあいいだか、困りもんどう。

 7月14日は夏の道祖神祭りの日じゃんね。私の育っとうところじゃあ、そういうこんは全然してなかったから、夏にも道祖神祭りがあるっちゅうこんを知らなんだけんどさ。中央市じゃあ、どこもあっただよね。

Dscn76642 一丁畑西の道祖神(白いしめ飾り)

 6月の終わりっころ通勤の道でふと見たら、しめ縄がにいしい(新しい)のに変わっていることに気が付いたさ。それで気をつけて見たら、その近所の道祖神もしめ飾りが新しくなってるさね。こりゃああっちこっち廻って見なきゃあだめだわと思ってたら、土砂降りの雨が何日も続いたじゃん。やっと7月4日になって見て廻っとうけんど、しめ飾りは雨でぼろぼろだし、引きちぎれて飛んじゃってるし、情けねえ姿になっちまってたさ。まあそれでもと思って写真に撮って来たから、見ておくんなって。来年は飾ったらすぐに撮りに行きてえじゃんね。

Dscn76652 一丁畑南の道祖神

 玉穂・田富・豊富の町誌や村誌を見てみるっちゅうと、どこでも夏の道祖神をやったって書いてあるさね。『玉穂町誌』が一番詳しいから、ちっと写してみるじゃんね。

 「玉穂では7月10日頃もう一度どんど焼きをする。これは麦わら(むいから)で造った小屋を燃やして、田んぼにつく蛾や虫を集め焼き殺す『虫寄せ』で、東北地方の『もぐら打ち』と似た行事である。『夏まっぱらを病まんように』とおなかを出して、おへそのまわりを、お注連を巻いた縄でこすった。

 1月も7月も村へ悪霊が入らないようにと、東西南北の村境に御神体(人形・ひとがた)を立てた。

 戦後、単車の事故が多く、交通安全を願って一時復活したこともあったが、燃やすものがなくなって取りやめになった。」

だってさ。

Dscn76682 一丁畑西の道祖神(上に葡萄がなっていた)

 今じゃあどんど焼きはやらんけんど、ちゃんとしめ飾りはにいしいのに変えて、ちゃんとお祭りはしてるっちゅうこんだよね。麦を作らなくなっちゃったから、ムイカラなんかねえから、燃やせんさね。

 それで気が付いたこんがあるだけんど、1月のしめ飾りはどこも白一色だったに、7月はカラフルだったっちゅうこんさ。残念ながら、色付きの和紙が簡単にゃあ手に入らんから、どこも折り紙で作ってあったけんどね。

Dscn76712 下三条の道祖神(しめ飾りは雨風で飛ばされて)

 1月のしめ飾りは厳かに白で、7月のしめ飾りは賑やかにカラーでっちゅうこんかな。七夕の影響もあるかもしれんね。

Dscn76732 下河東の道祖神(キラキラの紙)

 カラフルなだけじゃあなくて、キラキラした紙も使ってるさ。おもしろいじゃんね。来年はもうちっと心がけてちゃんと調べてみてえもんじゃんね。

2015年7月12日 (日)

館長の蚕への愛情(H27春蚕編)

Photoこんにちは、まゆこです。

ことしの春蚕が無事に豊作であったのも、館長のおかげです!

今季は、やさしい館長がどれだけの愛情でおぼこさんを育てたか、振り返ることができるように写真に収めましたので、ご覧ください。

Dsc_2098ぬれた葉を与えるとおかいこさんがお腹を壊してしまうので、雨の中切ってきた桑はエントランスホールに拡げて、扇風機に当てながら乾かします。

Dsc_2099速く乾くように一枚一枚、新聞紙で水滴を拭きとっているやさしい館長。

Dsc_1992順調に育ち、体の大きくなったかいこたちが快適に過ごせるように拡座するため、蚕棚(かいこだな)を組み立てる館長。

Dsc_2013 蚕棚のおかげで、省スペースに1000頭ほどのかいこを飼うことが出来た!

Dsc_2105_2

 

上蔟にあたって、いまはもう販売されていない尿受け(かいこはまゆをつくる直前におしっこをするため、吊った回転蔟の下にセットする)を手作りする館長。

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 細竹を切ってきて糸でしばってワクを作り、農業用ビニールをかけてクリップとセロハンテープでワクに固定しました。

 

 回転まぶしの端には、針金で吊るして掛けてあります。

 当館の養蚕風景展示資料「富子さんの部屋」にあるものを手本に作りました。

 実物にはかいこの落下に備えた網も貼ってあります。

←こちらが当館2階「富子さんの部屋」にある本物の尿受け。

 

Dsc_2109実は、この館長が上手に作った「尿受け」、現在は販売している業者が無いので、以前に載せた当ブログの写真を見た群馬の養蚕農家さんから、販売先の問い合わせがくるほどでした。 どの養蚕農家も、古くなった用具を自分で補修しながら大事に使っていらっしゃるようですが、毛羽取り機のゴム製部品の劣化など、悩ましい問題が山積のようです。

これ以外にも、まゆこが写真に撮りきれなかった館長のかいこへの愛情シーンは山ほどあります。

器用な館長が、足りない養蚕道具を、展示資料を手本にサササーと何でも作ってくれるので、まゆこは幸福です。

今回の春蚕飼育のテーマであった「養蚕農家の飼育方法と道具をなるべく再現して飼育する」という目的の達成度が上がり、様々な発見や実感が得られました。

今後の展示解説に生かせると思います♪

まゆこ

2015年7月11日 (土)

葛でちょっと長い布を織ってみる(1)

Tomiko

 昨日っからえらい暑くなっちゃたじゃんね。ちっと動くとへえ汗びっしょになっちゃって、いてもたってもいられんじゃん。

 去年も葛で布を織ってみたけんど、葛を取ったのが秋だったから、いい繊維が取れなかっただよね。葛は5月とか6月とかにとるのがいいらしいから、去年からずっとねらってたさ。ほうして去年は短い布しか作れなかったけんど、今年は機織り機をちっとバージョンアップさせて、長く織れるようにしっかと思ってるさ。うまくいくといいだけんどね。 

 今年こさいい時に葛をとって、糸にしたいようと思ってたけんど、豊富の葛はすごいよ。つるの先っちょがまるで蛇みたように太くてさ。つるを取りに行ったら、蛇がいると思って、あわてて飛び上がっちゃたさ。

Dscn76122 道路の法面の葛

 この写真すごいら?全部葛だよ。うっかりすると、村中全部葛で覆われちもうじゃあねえかって、心配になっちもうさ。

Dscn76082 取ってきた葛のつる

りっぱなもんずら?葉っぱもでっかいよ。

Dscn7610 つるだけにする

葉っぱをはずして丸めてみたさ。鍋にへえるかなあ。4本取ってきただけだけんどね。

Dscn76152 鍋で煮る

鍋からあふれてるけんど、まあ煮てみたさ。無理やりぎゅうぎゅう押し込んで煮とうさ。煮た後は皮を発酵させて、ずるずる剥けるようにするだけんど、つづきはまたこの次書くじゃんね。待っててくれちゃあ。

2015年7月10日 (金)

日本蚕糸業を支えた桑「一ノ瀬」の良さを実感!

Photoこんにちは、まゆこです。

Dsc_2166

←蔟(まぶし)から繭をもぎとるリアル富子さん

 H27春蚕(はるご)の春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)の収繭(しゅうけん)は630日にしましたが、例年より良い繭がたくさんできているように思います!

 与えた桑の質が良かったからでしょう。やっぱり繭にちがいが出ますねぇ。

今年の春蚕期は、4月に急逝された養蚕家・中込さんの手入れしていた桑をいただくことができました。

Dsc_2170_2←ちょうど取材に来ていた地域情報誌「かわせみ」のS記者も繭掻きを手伝ってくれました。

Dsc_2178H27春蚕(春嶺鐘月)の成果

H260517
日本で栽培されていた桑には、1000種以上の品種があるそうですが、

中込さんの桑園には「一ノ瀬」という桑

が植えられています。

「一ノ瀬」は山梨県発祥の桑品種で、大正5年の桑園品評会に、現市川三郷町の一瀬益吉が「一瀬クワ」と種名をつけ、出品しました。

一瀬益吉さんは、中巨摩郡忍村(現中央市田富地区)の桑苗業者から明治31年ごろに購入した鼠返(ねずみがえし)種の苗木1000本の中に、突然変異種と思われる2株を明治34年に発見します。 そして、これを増殖させたものが、現在、全国的に「一ノ瀬」と呼ばれている品種なのだそうです。

 葉肉が厚い上に収穫量がきわめて多い「一ノ瀬」は、その後、奨励品種となり、全国に普及しました。文献にも『昭和29年に栽培面積が桑中一位になってから、ずっと不動の一位である。日本全国の地域で適応性が高く、その優秀性が抜群であったため(蚕糸技術第158号「桑品種とその変遷」市橋隆壽 1999年)』と書かれています。

Dscn6291

 

「豊富地区で養われたカイコには、すべて『一ノ瀬』を食わせていた。葉っぱが厚くて柔らかい一ノ瀬は、美味しいらしくて、かいこがよく食っていい繭をつくるだ。」と中込さんから聞いたことがあります。

 

 

 高品質な繭の生産には優れた桑品種とその栽培技術も必要なことが、今回の飼育でよく解りました。

 

←現市川三郷町にいまも残されている「一瀬桑親株」

まゆこ

2015年7月 9日 (木)

昨日から山梨の七夕人形は泥棒除けの神様に変身したはず!

Photoこんにちは、まゆこです。Dsc_2219

 ことしも多くの方々に来館していただいた「七夕まつり」は、中央市歴史文化ボランティアの会、中央市文化協会郷土研究部の皆さんのご協力を得て開催し、無事に終了することができました。

74日には信清由美子氏による講演会と山梨の七夕人形つくりの講習を行いました。

Dsc_2233 当館では、この山梨の七夕人形の展示と紹介を3年前から行っていますが、ことしの開催を楽しみにして来てくださったリピーターのお客様のほか、地域情報誌「かわせみ」に載った昨年の七夕人形の記事を切り抜いてお持ちになり、「ここの七夕イベントで直接教えてもらえるのを去年から待っていました!」と話してくださる方もいました。

 ありがたいことです。

Img_0030 山梨県民にもあまりメジャーでなくなっていた甲斐独特の素敵な七夕文化が、また少しずつみなさんに注目していただけているのを実感でき、とてもうれしいです。

 75日に行った工作「甲斐の七夕人形を作ろう!」では、多くの親子連れが参加し、ボランティアスタッフの指導を受けながら、笹に七夕人形や天の川に見立てた投網(とあみ)や輪飾り、ちょうちん、短冊、梶の葉などを飾り付けて、持ち帰っていただきました。

 

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山梨の七夕人形は、

78日から泥棒除けの神さまになることをご説明しましたので、製作した皆様のお家では、七夕人形がいまも捨てられずに、きっと「お留守居さん(オルスイサン)」として大切にされていることでしょう。

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← 当館事務室で泥棒除けをして下さっている働き者の「お留守居さん」 

まゆこ

2015年7月 3日 (金)

「H27七夕まつり」準備OK?!

Photoこんにちは、まゆこです。

当館では、明日から「七夕まつり」がはじまります。

 

Dsc_2197エントランスホール内にも笹を運び込んで飾りました! 明日,外に設置する講演会の看板も作りました。

一日目、平成2774日は午後1時半~、山梨の星と七夕にちなんだ講演会を行います。

演題は「甲斐の夜空を賑わせた星々と七夕人形」、昨年に引き続き講師は信清由美子先生です。

 

今回は、山梨の人々が驚いた数々の天文現象を古記録より紹介していただきます。

天文学と歴史・民俗学が融合した信清先生独自の視点で語られるであろうお話に、今から興味津々、ワクワクしているまゆこです。

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終了後は、エントランスホールにて、色付き半紙でつくる七夕人形の切り方講習を行います。

山梨に長い年月伝えられてきた七夕文化の奥深さに驚かされることと思います。

 

Dsc_2200_2正面玄関のウインドウディスプレイには、七夕人形の数々が皆様をお迎えいたします

 

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二日目の工作「甲斐の七夕人形を作ろう!」は、10時から15時までの間にお越しいただければ、いつでも七夕人形を付けた笹飾りをつくってお持ち帰りできます。

笹と飾りの材料は当館で用意してありますので、手ぶらで気軽にいらしてください。

常駐しているスタッフが七夕人形を作り方をお教えします。

みなさんきてね~! まゆこ

 

 

2015年7月 2日 (木)

小麦粉でうどんを作ってみた

Tomiko

 富子だけんど、まいんちよく降るじゃんね。ぼこたちがどこへも出かけられんでかわいそうじゃんね。

 雨っぷり仕事に、こないだ製粉しとう小麦粉で「おざら」を作ったさ。「おざら」っちゅうは、山梨の料理で、「そうめん」みたように麺つゆにつけて食う「うどん」さね。

Dscn76512 ボールでこねる

 塩をちっと入れて、ぬるま湯でこねたら、普通の小麦粉と違って、ぼそぼそしてる気はするけんど、ちゃんとかたまりになっていい感じだったね。ちっくいころおかあちゃんが作ってくれとううどんは、皮をむいた小麦を粉に挽いたのだから、もっとすべっこい感じがしたけんどね。

Dscn76532 のし棒でのばす

 30分くれえ寝かしてっから、打ち粉をしてのし棒でのすと、いい具合にのびて薄くなって、自分でもこんねんうまくいくとは思っていなかっとうけんど、実はそばもうどんも自分で作っとうは初めてさね。

Dscn76552 包丁で切る

 包丁も普通の包丁だし、のし板はまな板だし、道具もありあわせのもんだよ。

Dscn76582 鍋でゆでる

 沸騰したお湯ん中へ入れてゆでればできあがりだから、やるこんは簡単だけんど、そこが素人と玄人の違いがでるとこらしいさ。

Dscn76622 できあがった「おざら」

 うまそうに出来上がっつらもの。艶もあって。ところが、短いだね。鍋に入れてるとこじゃあ長かった麺が、鍋から出すころにゃあ短くなっちゃっとうさ。

 うどん・そばにはうるさいし、自分でもそば打ちをする館長に、「初めて作った?それじゃあしょうがないか。うどんはむずかしいからね。水加減はどうした?寝かす時間は?」って、ちっとあわれなものを見るようの顔で言われちゃったさ。

Dscn76632 つゆにつけて食べる

 ほんだけんど、自家製小麦を石臼で挽いて作った小麦粉でできたおざらだからね。まゆこは「うまい、うまい。」って食ってくれたさ。かんげえれば(考えれば)ぜいたくな食い物だよね。うまく作ればもっとぜいたくな食いもんになったかもしれんけんどね。

 

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