小麦の脱穀・製粉
富子だけんど、朝っから暑いじゃんね。おぼこひきも終わって、ちったああんき(安気)してるとこさ。今年のおぼこはよく繭を作ったし、今までよりでっかい繭のような気がするね。雨ん中あ、まゆこや館長がいい桑を切りに畑に通っとう甲斐があったっちゅうこんずらよ。
せんころ(先頃)刈っとう麦を脱穀したさ。今年は麦打ち台じゃあなくて、千歯扱きでやってみとう。
小麦は脱粒性がいいから、なにょう(何を)使っても簡単に麦扱きができていいじゃんね。大麦だとそうはいかんからね。写真じゃあ束がちっとだけんど、本当はもっといっぺえ束にして扱くようだよ。それと、前の方の桟に板を乗せて、それに足を乗っけて扱くだね。ほうしんといっさら力がへえらん(入らない)からね。小麦を千歯のあいさに(間に)ひっかけて引っ張ると、千歯が動いちもうさ。やっぱし道具は使ってみんとわからんもんだね。
その後、石臼で製粉しとうさ。小麦は粉食文化の系統だからね。ほれに対して大麦はそのまま炊いて麦飯にするから粒食文化の系統だっちゅうだね。
1回挽いただけじゃあなかなか粉にならんから、2~3回挽かんとだめだったね。やっぱり石臼がちっくいだよね。皮ごと挽いたから、全粒粉ができる予定だけんど、皮の部分は硬くて粉にゃあならんね。ふるいでふるって、粉と皮をわけて、なんとか小麦粉らしいもんがとれたさ。今小麦粉って言って売ってる粉は、皮をむいてっから粉にするだって。精米とおんなじで精麦をするっちゅうこんだね。
ふるいでふるったり、石臼で挽いたりしてる間カメラをそばに置いといたら、粉で白くなっちまってさ。ちっとばっかの粉でもそれだけ周りが白くなるだから、昔近所にあった精米屋のおじさんが、いつでも真っ白だったのがわかるね。
できあがった全粒粉の重さをはかったら200gあったさ。皮は100g。プランター4個からだからね。皮を粉にすると、「ふすま」っちゅうもんができるさね。そういえば昔精米屋さんに小麦を粉にしてもらったとき、「ふすま」も袋に入れて返してくれたような気がするよう。鶏のえさに混ぜてやったようなおぼえがあるけんどね。最近じゃあ、「ふすま」をいれたパンとかクッキーとかも人気のようだから、皮も粉にしてみっかね。
200gの小麦粉は「おざら」を作ってみてえと思ってるさ。うまくいけばいいけんど。
« 986頭の5齢かいこ | トップページ | 大きくて美しい白と黄色の繭がとれました! »
「豊富の富子」カテゴリの記事
- 大麦で麦茶を作った(2017.03.28)
- 麦と菜の花の春(2017.03.23)
- 日本で初めての音楽教科書(2017.03.19)
- 和宮下向当分助郷身分証明木札(2017.03.16)
- 本年度の学校見学は終了(2017.03.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント