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2015年6月13日 (土)

甲州モロコシ(1)

Tomiko

 富子だけんど、いよいよ梅雨にはいったねえ。これっからむしむしするようになって、かなわんじゃんね。

 ところで甲州モロコシっちゅうを知ってるけ?今はゴールドラッシュやら、かんかん娘やら、きみひめやらがこの辺でももてはやされているけんど、未熟のもろこしを食うようになっとうはそんねん昔のこんじゃあねえらしいよ。今は未熟で食うのがあたりめえのこんになってるけんが、昔はもろこしは硬いやつを粉に挽いて、そりょう食っとうもんさ。

 未熟のもろこしを食うようになっとうは昭和30~40年くれえになってっからのこんだね。スイートコーン(甘味種)ていうモロコシが作られるようになってからさ。それまではフリントコーン(硬粒種)っていう種類のモロコシしか作ってなかったから、今みてえにゆでたりふかしたりして食うっちゅうことはあんまりなかっとうだよね。ただ、七輪で焼いて食うと、実がパチッてはぜて、ちょっとこげて香ばしいにおいがして、うまっかっとうだよ。醤油を塗って食うと、まっとうまかっとう。夏の最高のおやつだね。

Dscn75332 甲州モロコシ

 このモロコシは硬いでんぷん層が実全体に広がってえて、ほかのモロコシにはある粒のてっぺんのえくぼがないさ。害虫にも強くて、低い温度でも受粉するから、大した手間をかけんでもちゃんと育つっちゅうこんだね。今のモロコシは、早く出荷するように早く種を蒔くから、霜が降りるのが一番困るこんだけんど、昔は粉にするだからそんなこんはいっさら気にしなんでもよかったしね。

 せんころ、資料館応援団の渡辺さんが、「うちで作ってるよ」って甲州モロコシをくれたさ。

Dscn75372_2 石臼の上においた

 2本は展示用に石臼の上において、あと1本は種まき用にちっと実をはずして、残った実は石臼で挽いて粉にするこんにしとうさ。種まきは6月4日にしたら、9日にゃあ5mmくれえの芽が土から顔をのぞかせてたさ。11日にゃあずいぶん芽らしくなって、濃い緑色の葉が角のように出てきたさ。しかも葉っぱの先にゃあ露の玉がついてえて、きれえだったよ。小麦にもついたけんど、モロコシでもおんなじこんがおきるだね。葉っぱが同じ単子葉のなかまだからずらね。

Dscn75862 モロコシの発芽

 私のちっくいころにゃあ夏になるとモロコシを買う人が袋を持って買いに来たさ。畑に直接来て私もてんだったり(手伝ったり)して何袋も収穫してオート三輪かなにかに乗せて持って行ったっけ。きっとあっちこっちの畑に行って買い集めて行ったじゃあねえかな。そのあと粉になったか焼きもろこし用に売ったかはわからんけんど。

 次にゃあ、なんで甲州モロコシっていうか書くじゃんね。お焼きも作ってみてえもんだね。

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