キビの種まき
いい塩梅の天気で、なにょうするにもいいじゃんね。畑もおしめりがあったから、作物も息をついてるらね。
今日はキビ(黍)の種まきをしたこんを書くじゃんね。わたしんちっくいころは毎年キビを作っててさ、キビの収穫はよくてんだわされた(手伝わされた)もんさ。キビは穂刈をするだよね。弥生時代の稲とおんなしさ。弥生時代じゃあねえから、石包丁じゃあねえよ。よく実ってたれさがった穂を、鋏でチョキンチョキン切って籠へ入れるさ。鋏っていっても今のような洋鋏じゃあねえだよ。舌切り雀のおばあさんが持ってるようの、糸切り鋏のでっかいやつさ。和鋏っちゅうだね。
キビを食いたかったら、スーパーの米のコーナーに売ってるけんど、それじゃあ芽が出んさね。ちゃんと確かめたからホントだよ。下の写真を比べてみるとわかるけんど、種の方は皮がついてるさね。
今キビを作ってるのは、沖縄とか岩手とか長野が多いけんど、明治時代にゃあどこでも作ってたらしいよ。うちでもキビはキビ餅にして食ったね。白い米の餅の方が高級な感じがするけんど、キビの餅もうまかった。ちっと胸焼けがするけんどね。時々はアワ餅も作ったよ。アワは作っちゃあいなかったから、もらっとうもんだけんどね。今はキビ飯にして食ってるさ。研いだ米ん中へ一握り入れるとモチモチしてうまいだよ。ちっとだから胸もやけんしね。(米と同じように、キビにもモチとウルチがある。)
キビ飯を炊いてみとうけんど、つぶつぶしとうキビがへえって(入って)いるのがみえるけぇ。
そういうわけで今年はキビを蒔いてみるこんにしたさ。5月19日に種を蒔いたら、早いもんじゃんね。24日にゃあこうやって芽ん出てきたさ。米とか麦とかは細くてとんがった葉っぱがツンと出てくるだけんど、キビは広がった葉っぱが出てきたから、「あれっ!雑草ずらか?」と思っちまったさね。
6月4日にゃあこんねん密集してきたから半分くれえに間引いたさ。よく発芽したっちゅうこんだよね。麦もそうだったけんどキビもスズメにやられると思うから、穂が出たらネットをかけっかね。間引きもあと1回やらんといけんね。どんだけとれるか楽しみにしててくりょう。
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