986頭の5齢かいこ
資料館では夜中の給桑ができないので、夕方5時頃に山盛りの桑葉をのせて(桑葉を蚕座に積み過ぎると、湿気などでカイコの体が冷えるのでほんとうは良くないのですけど・・・)帰宅しています。
しかし、翌朝8時頃には枝しか残っていません。
大急ぎで切ってきた桑をやります。
朝はもう大忙し!!
職員みんなうすうす気づいてはいましたが、ここにきて、とうとう「館長は春嶺鐘月を500頭くらい分けてもらったと言っているけれども~、やっぱり、今回の桑消費量はすご過ぎるよねぇ!」
← 蚕糞(こくそ)の量も凄い!
ということになり、富子さんが実際にカイコの数を数えました。
「あ~、やっぱり数えなきゃよかった」とも思いましたが、そろそろ上蔟に用意する蔟の枚数にもかかわってくるので、数が判ってよかったです。
そこで6月17日に、区画蔟10枚をいつもの蚕ブラシで掃除して、準備にとりかかりました。
今回使う区画蔟1枚の枠数は14×13=182個あるので、10枚セットにして枠に取り付ければ全部で1820区画のおかいこ専用マンションの準備が完了です。
翌日の18日には、朝から頭を上げて左右に振ったり、体を反ったりしはじめる、「ひきたカイコ(熟蚕)」が続出~!!
上蔟間近になると、カイコは湿気の多いウンチをしはじめるので、そこから臭ってくる独特の臭いも感じるようになりました。
頭を持ち上げてフリフリしている蚕を手に取ってみると、昨日までムチムチ,パチパチにはち切れんばかりだったお肌がおばあちゃんの二の腕みたいにやわらかい感触に変わっています。体色も輝くような白色からなんとなく黄味がかっていました。
その後は「ひきひろい」に追われました。
19日などは、まゆこは休みだったので、館長がほぼ一日中、蚕棚に貼りついて、ひきた蚕を集めては回転蔟に移動させてくれていたそうです。
ことしの春蚕は亡き中込文義さんの丹精した桑園から切らせてもらった桑で育ったので、どんなよい繭ができるかいまから楽しみです。
まゆこ
←集めた片手いっぱいのカイコを回転蔟にのせる館長の手
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