菜種をとった
富子だけんど、今日は失敗した話を書くじゃん。いつでも成功したこんしか書かんと、なにょうやってもうまくいくっちゅうこんずらと、思われるからね。
このめえ干しといたアブラナがよく乾いて、実(種)が鞘から落ちてきたから、種をとるこんにしたさ。
木で作っとう小槌で、刈り取って干しといとうアブラナの鞘のへんをトントンたたくっちゅうと、鞘が割れて菜種んパラパラシートに落ちるさ。さやも落っこちるけんが、中の薄皮のようなもんは茎にくっついたままさ。これんドライフラワーのようできれえさ。飾っておきたいくれえだよ。
菜種を全部落っことしっちゃっとう後のアブラナの茎を、「菜種がら」っちゅうだよね。この菜種がらはうんと火ん付きやすいから、竈の焚き付けに重宝しとうさ。
国語の教科書に載っている『ごんぎつね』にも、ごんが「菜種がらの乾かしているのに火をつける」いたずらをするこんが書いてあるさ。どこのうち(家)でもこういうように、焚き付けにしたずらね。ほんだから資料館の台所のもしきが置いてあるとこへ一緒に置いてみとう。今度来たとき見とくんねえ。
これが採れた菜種さ。鞘が菜種に混じってるけんど、でっかいごみだから簡単にわけられるさ。その後ちっくいごみを風でとるさ。
ほうしたらこんねんきれえな菜種になったさ。
油菜だから油を搾らっかと思って、フライパンで炒って、蒸し器で蒸して、さあ油が出るかと思ったら、蒸すとべとべとしてくるっちゅうに全然さらさらしたまんまでいっさら油っぽくならんさ。どうも炒りすぎっちゃっとうようさ。1時間くれえ炒れっちゅうから、炒っとうどうけんど、炒りすぎになって損をしっちゃとう。量がちっとだったに、時間をかけすぎちゃっとうっちゅうこんだね。もっとみじけえ(短い)時間でもちゃんと火が通ったはずだよね。全部の種を使っちゃたから、この実験のやり直しはまた来年になっちまっとうさ。残念、残念。
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