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2015年4月12日 (日)

上手地区の山之神社鳥居大注連縄づくり

Photoこんにちは、まゆこです。

Dsc_1709 去る平成27458時半から11時半に行われた、山梨県中央市(旧豊富)の「お山の神さん登山口鳥居の大注連縄作り」についてお伝えします。

417日に行われる山の神例大祭の準備として、今年も登山道入り口の大注連縄が新しいものに掛けかえられました。

  

Dsc_1614 この注連縄は中央市豊富大鳥居の6つの地区が順番に担当して準備しますが、今年平成27年は上手(わで)地区(50人ほど)の人々が信徒総代の土橋さんを中心につくり上げました。今回使用する藁は信徒総代土橋さんの畑で、この日のために特別に肥料を多くやって、丈が長くなるよう栽培したこだわりの「コシヒカリ」が40束(10株を一括りにしたものが1束)用意されていました。

 これらの藁は前日までに余分な葉や折れたものを取り除く「藁選り(わらすぐり)」という作業を済ませ、一晩水に浸けて柔らかくしておいたものです。

 昨年の担当であった水上地区は丈の長い「農林22号」という品種を使用していたのですが、上手地区では柔らかくて締めやすいという理由で今回は「コシヒカリ」の藁を用意していました。

 注連縄作りの流儀はその年の担当地区にすべて任されているので、興味深いことに6つの地区どうしで、ほんの少しその出来栄えを競うような空気もあるようですね。

 

Dsc_1576さて、大注連縄を作るにあたって、まずこのような装置を設置します。太く長い縄を順に綯うためのもので、写真は綯いはじめの太縄が横に渡した丸太に引っかけてある状態です。

Dsc_1590

この太縄は3本の藁束を左締めしたものからできているので、ここで、信徒総代の土橋さんから太縄の周りで3つのグループに分かれるよう指示が出ました。

グループごとにそれぞれ藁束を継ぎ足しながら左締めになるようねじっていきます。

Dsc_1597

その他、継ぎ足す適量の藁束を作る人、その藁束を手渡す人などのグループに自分たちで自然に分かれて手際よく作業が進んでいきました。

途中最前線で藁を左締めしている3つのグループが全員で声を掛けあって時計回りに回転して一本の太縄に締め上げていく様は迫力があり、たいへん見ごたえがあります

このようにして締め上げられて長くなっていく縄は、また別の担当者が引っぱり、次々と引き上げていきます。

このやり方はとても簡単な装置を組むだけで行われますが、別個に作った3本の縄を一つにまとめるよりもはるかに太く引き締まった縄を綯うことができるそう。

これらの合理的な太縄づくりは、後世に是非伝えていきたい地域の技術遺産ではないかと、思いますねぇ♪

 太縄は12メートル程になるまで綯い、針金で縛って完成です。

 

Dsc_1663次に、太縄は鳥居下に運ばれ、両端に「かんざし」と呼ばれる房のような飾りをつける作業に入ります。 十字に竹を打ち込んだ周りに藁束を縛りつけ、縛ったところから折り返して、その上からさらに縛ると房飾りのような造作になります。

Dsc_1688
 片側の「かんざし」ができたところで実際に鳥居に掛けてもう一方の「かんざし」をつくる位置を調整します。

 両端の「かんざし」が出来上がったら鳥居の中央にあたる太縄の真ん中を針金で止め、前日に信徒総代の家で作っておいた飾りを中央に垂らして、完成しました。

Dsc_1716
 みなさん、見事な出来栄えに満足されていました。

 

 体力の一番必要な太縄を締める場面では、口々に「えらいこんだ!」「ねじるのに腕が疲れる」「上に持ち上げていくのもえらいだよ」「若い衆、誰かおらんけ?かわってくりょ(→でも30代くらいの力のありそうな若者は一人もいない・・・)」などという言葉があちらこちらから飛び交っていましたが、完成に近づくにつれ、「お山の神さんのことはいい加減にすると、ばちが当たってこわいからね」「何事も一人ではできんから、仲間の力を借りてやればできるだ」に変わり、最後には土橋さんをはじめ、上手地区のみなさんが「えらいりっぱにできたじゃんけ!」「上手地区、54戸の魂が入っている!この見事な注連縄は上手地区の結束の象徴だよ!」と今年の注連縄の出来を誇らしげに語り合っておられました。

 まゆこは今回はじめて、山の神社大注連縄作りの一部始終を観せていただきましたが、上手地区の人々の手によって、バラバラだった藁束がひとつの固く強い太縄となり、「かんざし」も付き、魂のこもった注連縄に変化していくその様は、まさに地区の結束力を確め・高める、民俗的で神聖な儀式そのものでした。

 久しく感じたことのないほどの高揚感を味わう感動体験となりました。

 

 大注連縄作りを見せてくださった上手地区の皆さんに感謝いたします。

まゆこ

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