試作失敗!改良藁蔟の作り方がわからない
昨日は、告知通りの朝10時~韮崎市民俗資料館の「にらみん」お嬢さんと藁蔟作りをはじめたまゆこですが・・・・・改良藁蔟試作は失敗。 改良藁蔟折器に藁をかけてみる。しかし、作りはじめの藁の掛け方、両端の始末の仕方がさっぱりわからないし、想像もできなかった。
もちろん、皇后さまが改良藁蔟をつくっていらっしゃる場面が収録されたDVD「皇后さまのご養蚕」や養蚕をなさっている方の発信しているブログを見たりして予習はしましたよ。 そして、当館所蔵の改良藁蔟折器の中でも、一番シンプルで分かり易そうなものを持ち出して、藁をセットして、いろいろやってみたんです。
でもうまくできないので、正面玄関脇にいたまゆこは「あーでもない、こーでもない」とつぶやきどころか大声になっていたらしく、「何をやってるんですか?」と来館者の皆さんが近づいて来てくださるのをいいことに、しばらく一緒に藁のくくり方を悩んでもらったり、「作り方を知ってそうな人周りにいませんか?」と尋ねてみたりして、頑張ったんです。 でもできなかった。
言いわけではないけれど、山梨県はボール紙でできた回転蔟発祥の地です。
そのため、昭和4年~県内で販売されていた回転蔟は昭和15年には県下半数の養蚕家で使用されていたとされ、戦後の昭和30年以降に回転蔟を使い始めた群馬県や長野県などの他の養蚕県とちがい、藁製の蔟を使用しなくなってから長く時間経過しています。
それでも、ただ藁を蛇腹に折るだけの使い捨ての折藁蔟(島田蔟)の方は、蚕が予定数以上に巧く育ってしまい回転蔟用の区画蔟が足りなくなった時に急きょ製作して使用するということはあったようですから、作り方もわかるんです。
一方、改良藁蔟の作り方は現在80才代の地元のお年寄りにきいてもあまり記憶にないようです。しかし、当館には改良藁蔟作りの道具や昭和初期に改良藁蔟作りの講習会?が行われたと思われる古写真が残されており、これを作る道具の使い方は知っておく必要があるだろうとまゆこは考えています。
最後にアップする必要はないと思われますが、悔しいので、今日一日の改良藁蔟試作成果を載せておきます。
どう見ても、ただの藁屑!まぁ最初はこんなもんですよね!
群馬県や長野県など他県の人に教えてもらわないと、わからないような気がしてきました。
もっと取材と勉強を深めてから、再度また挑戦したいと思います。
まゆこ
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