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2015年3月10日 (火)

ミニ企画展「温まる・しのぐ」(5)

 火鉢

 

数人がかりで動かす大名火鉢から手あぶりと呼ばれる小型のものまでさまざまな大きさ形があります。陶製、木製、金属製のものが大部分です。

 

火鉢は奈良時代に登場します。煙が出ないことから、上流の公家や武家の家で使用されていました。江戸時代になると庶民にも普及します。江戸では囲炉裏の使用は禁止されていたので、火鉢に頼らざるをえませんでした。火鉢は暖房用であるとともに炊事にも使われました。

 Dscn67612 お座敷に並んだ火鉢たち

Dscn6762 時代劇によく出る長火鉢

上の写真の長火鉢は、よく時代劇などに出てきますが、その家の長でないとこの長火鉢の前にす座ることはできませんでした。囲炉裏にも座る場所があったように火鉢にも上の区別があったのですね。

Dscn67642 帳場に置かれた手あぶり

『枕草子』に「火など急ぎおこして 炭もて渡るも いとつきづきし。昼になりて ゆるくゆるびもてゆけば 炭櫃 火桶の火も 白き灰がちになりぬるはわろし」と書いてある炭櫃・火桶というのは火鉢のことです。

Dscn67232 宣徳火鉢の脚

 上の写真は宣徳火鉢と言われる火鉢の脚です。宣徳火鉢というのは、中国の明の宣徳年間に作られた銅の火鉢を言い、それを模して作った火鉢もそのように呼ばれています。いかにも中国風ですね。

 

明治時代になると炭焼きの技術が普及したため火鉢はますます使われるようになりました。大正時代に石炭を粉末にして蓮根状の穴をあけた円筒形の練炭が、群馬県の養蚕農家に普及し始め、これを使った練炭火鉢も使われました。炭より火力が強いことから、昭和四十年以前にはどこの家庭でも使用されていました。

しかし昭和三〇年代に石油ストーブが登場したことで火鉢は姿を消しました。

 

 

 
 

火鉢で餅を焼く

 

ストーブ

国内でストーブを初めて製作したのは、安政三年(一八五六)のことです。函館でイギリス船のストーブを参考に作られました。ズンドウストーブとか、ダルマストーブとか、ルンペンストーブとよばれました。明治時代は薪を、大正末期ころからは石炭を燃料としました。このようなストーブはおおく官庁を中心に使用されました。

 

 

 
 

反射式ストーブ

 

石油ストーブは大正九年(一九二〇)に輸入されました。日本製の石油ストーブの始まりは昭和三〇年です。昭和三五年には芯式石油ストーブが発売されブームとなりました。耐震消火装置もつけられました。昭和五三年にはファンヒーターも誕生します。やっと日本でも部屋を暖められるようになったといえるでしょう。

Dscn67112 官庁でよく使われただるまストーブ

 

 

 

 

 

 

 

 
 

火鉢で餅を焼く

 
 

 

 

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