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2015年3月 6日 (金)

縄文時代の土偶が寄贈されました。

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先日、中央市歴史文化ボランティアの会員の方から、『昔、親父が畑で拾った土偶を寄贈したい』とのお申し出がありましたので、写真の土偶1点をいただきました。本来、こうした採集品は、遺失物法に基づき、警察へ届けなければならないのですが、畑の表面で採集し、量的にも少ない場合は、個人や組織でそのまま保有する場合もあります。
今回いただいた土偶は、中央市大鳥居の横畑遺跡から発見されたものです。採集品は胴のくびれ部から下の部分で、しかも両膝から下が欠けていますが、体の形や体につけられた模様などから、縄文時代中期後半の土偶の一部で、今からおよそ4500年ほど前のものであることがわかりました。

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山梨県内の遺跡からたくさんの土偶が出土していますが、1遺跡から1000体以上も出土した甲州市と笛吹市にまたがる釈迦堂遺跡は全国的にも稀有な存在で、土偶や土器が国の重要文化財に指定されています。しかし、その土偶は完全なものはなく、今回寄贈の土偶と同じように破損しているものばかりです。

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このことから、土偶はなぜ作られなぜ破壊されたのかさまざまな解釈や議論があります。土偶をよく観察すると、乳房やくびれた腰、大きなお尻、膨らんだおなかなどに特徴があるので、妊娠した女性を表していると考えられます。出産=生産=ものを生み出す力として作られ、出産する妊婦や子供の守り神であったのでしょう。また、子供が病気になったりすると、土偶のその病の箇所を破壊して、災いを取り除く祀りをしたのかもしtれません。

寄贈された土偶は、現在の大きさは高さ5.5cm、腰の幅3.3cm、暑さ3.3cmほどですが、恐らく本来の高さは15cmほどの大きさだと思います。

どのような願いを込めて作られたのか、そして壊されたのか、今は知ることができませんが、大事に保存し、展示していきたいと思います。

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