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2015年2月17日 (火)

ミニ企画展「温まる・しのぐ」 (1) 寒さは厚着でしのぐ

ミニ企画展「温まる・しのぐ」で展示されている展示品や常設展で展示されている温まる道具を何回かに分けて紹介したいと思います。

 まず第1回は寒さは厚着をしてしのいでいたという話です。エアコンの登場で冬でも薄着で過ごせるようになっている今日この頃ですが、少し以前の日本では寒さは厚着をして過ごすしかありませんでした。 

Dscn6876jpg2 袢纏で背中もぬくぬく

 袢纏(はんてん)というのは、丈は短かく形は羽織に似ていますが、脇にまちがついていません。そのような短い上着を袢纏と言います。昔は職人や商人の作業着として用いられました。今もお祭りなどでよく見かけます。

 袢纏に綿が入ると綿入れ袢纏となり、室内用の防寒着となります。布は2枚重ねで、その間に木綿の綿を入れます。襟には黒繻子の布をかけるのが一般的です。江戸時代後期から庶民の日常着として広まりました。今も久留米絣の袢纏などが売られていますが、まるで布団を背負っているように背中が暖かいことが最大の特徴です。エコロジーな防寒着といえるでしょう。

Dscn6877jpg2 おぶい袢纏とも言います

  ねんねこ袢纏は赤ちゃんを背負ったまま着て、赤ちゃんも背負っている大人も暖かくすごせます。赤ちゃんを背負ってお出かけしたり仕事をしたりする場合の必須アイテムでした。袢纏より一回り大きくできています。

 丹前(たんぜん)は別名褞袍(どてら)ともいい、厚く綿を入れた防寒のための上着です。綿の入った広袖の長着で布地は派手な縞柄のものが多く、丹前縞といいます。丹前は江戸時代の初期に、伊達男たちに流行したファッションだったので、派手な柄が好まれたのです。綿が入ったおおぶりのものを褞袍と呼ぶそうですが、関西では綿が入っているものも丹前というようです。和風旅館での浴衣と丹前がおなじみですが、本来は男性用の防寒着だったのです。

Dscn6728jpg2 夜着は掻巻より厚く綿が入っている

 夜着(よぎ)も掻巻(かいまき)も袖のある大型の着物のような形をした寝具で、掛布団の一種です。今でも使われていますが昔は各家庭で手作りされていました。掛布団の下に体を包むように使いますが、肩がおおわれて暖かいのが特徴です。夜着の生地は上質のものは絹で、庶民は麻や木綿で作りました。江戸時代から明治時代にかけて用いられ、昭和初期まで使いました。嫁入り道具でもあり、来客用にも使われました。

 夜着と掻巻にははっきりした違いはありませんが、山梨では夜着は来客用、掻巻は普段使いと区別していた地域もあるそうです。中には綿が詰められていて、厚みがあるほど高級でした。掻巻は寒さの厳しいところでは帯を用いて使用され、褞袍と同じように室内で使用されました。

 

 

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