角真綿をつくっておく
毎年2月は山梨県中の小学校から3年生「むかしのくらし」の授業の一環で、たくさんの子供たちが来館してくれます。
1時間半程度の解説をクラスごとに職員一人がついて担当しますが、うれしいことに2月は連日その学校見学の予約でいっぱいです♪
2階の養蚕に関する解説では、繭を出荷する他に、各家でどのように生糸や角真綿にして普段の生活に利用していたかも説明しています。
中でも角真綿をのばして布団を作る作業は、昔の子供のお手伝いの定番であったと地元のおばあさんに聞いたので、最近では子供たちに実際に角真綿を引き延ばすところをみてもらうようにしています。
ですから、角真綿は見学学校のクラス数分くらいをつくっておきたいなぁと思いまして・・・。もちろん、当館で育てた蚕のつくった繭が材料ですよ♪
前の晩から重石をのせて水に漬けておいた繭を水1リットルにつき重曹4グラムを入れて1時間程弱火でゆっくり煮ました。
繭層のいちばん薄くなっているところを探して破き、繭を裏返すようにして中に入っているさなぎと抜け殻を取り除きます。
小学生に引き延ばしてもらった真綿を今度は紡錘車で紬糸にしてみようかなと考えています。 以前に、糸車で撚りをかけた紬糸を富子さんに布に織ってもらったもの。 こんどは紡錘車でつくった糸と違いを比べてみたいと思います。
まゆこ
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