小正月(繭玉)飾りに願いを込めて!
エントランスホールに小正月飾りができましたので、みてください!!
ボランティアさんのお力も借りて、
「資料館で飼育するお蚕さんが良い繭をたくさんつくってくれますように」と
願いを込めたステキな小正月飾りができましたよ!
繭玉などの素材となるお団子は、
先日水上家からいただいた米粉を、おばあちゃんに教わったとおりに練って、茹でて、すりこぎで潰しながらまた練って、つくりました。
米粉に熱湯を加えて混ぜてから練ってまとめたあと、小分けして丸め、平たく押し潰しておきます。
湯で煮て、中まで煮えて粉っぽくなくなったら取り出して、ボールに移してすりこぎでつぶしてから、また手でよく練ると、成形する前の米粉だんごが出来ます。
色付けは食紅の他に緑や黄色もあったほうがきれいだと水上家の人が言っていたので、白の他に3色用意しました。
カタチづくりには地元豊富地区在住のボランティアさん2人にもお願いしました。
白と黄色の繭玉、桃、きゅうり、トマト、米俵、小判、そして緑の桑の葉は多めにつくっていただきましたよ。
その年にたくさん収穫したい作物や手に入れたい品物をカタチ作ってシラカシの木に飾るのです。
まゆこは特に「おいしくて栄養があって柔らかくて、おかいこさん達が喜んでたくさん食べてくれる大きな桑の葉がたくさん繁りますように」
そして、「大きくて立派な形の良い繭がたくさん収穫できますように」と、
館長の切ってきてくれた大きなシラカシの木に心をこめて飾りました。
現在の中央市内では、養蚕が廃れてしまい、専業農家も少なくなってしまったので、「小正月飾り」をする習慣を伝えている家庭は少ないのではないでしょうか?
それでも地域の道祖神前で行う「どんど焼き」の風習はまだ残っているので、焼くための枝につける「丸いだんご」だけをつくる人は多いようです。
そもそも現代的な家には小正月飾りを施したシラカシの木をくくりつける大黒柱がなくなってしまいましたものね。
でも、今回まゆこは、色とりどりのお飾りをつけた美しいシラカシの木を見上げながら思いましたよ。
昔の人びとはもっと現実的で切実な願いを持って、繭玉や桑葉、野菜の飾りをつけたに違いありません。
そして、大黒柱に豪華に飾られた小正月飾りは、薄暗い家の中をパッと明るくするようなさぞかし美しい風情だったことでしょう。
人々のその心象風景はいまではすっかり12月のクリスマスツリーにとって代わられたということでしょうか?
美しい地域伝統の「小正月飾り」を来年からも是非、飾っていきたいな♪ そして中央市の皆さんにももっと観ていただきたいな♪と、心底思ったまゆこです。
この「小正月飾り」は、本来16日の朝には片づけるものですが、今回は平成27年1月18日(日)まで飾っておく予定です。是非観にいらしてください。
まゆこ
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