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2015年1月18日 (日)

小正月の小豆粥

Tomiko

富子だけんど、いなもんがふっちゃたじゃんね。みんなんのとこは大丈夫だったけぇ?このめえ(前)七草粥について書いとうけんど、今日は小豆粥のこんを書くじゃんね。日本じゃあ、小正月の1月15日に、1年間たっしゃでいられるように小豆粥を食う風習があるさね。旧暦の15日は満月ずら?満月っちゅうは、望月(もちづき)っても言うから、望粥(もちがゆ)とも呼ぶっちゅうわけさ。小豆粥の作り方を調べると、餅を入れるっちゅう所もあるから、望と餅をかけてるだね。

 

赤(朱)色は昔から悪いもんをおっ払うとかんげえ(考え)られてきて、神社の鳥居だの、お地蔵さんのよだれかけだの、還暦のちゃんちゃんこだの、ダルマだのいろんなもんに赤い色を使ってるっちゅうわけ。小豆粥も、お赤飯も同しようにかんげえ(考え)て、赤色の小豆を使うっちゅうこんさ。どっちも普段の食いもんじゃあなくて、ハレの日の食いもんだね。

Dscn66472 土鍋で小豆粥を炊く

 『延喜式』にゃあ、小正月に、米・小豆・粟(あわ)・胡麻(ごま)・黍(きび)・稗(ひえ)・葟子(むつおれぐさ)を入れた「七種粥(ななくさがゆ)」を、宮中の儀式で食うって書いてあるっちゅうよ。そんとき、一般官人にゃあ、米と小豆だけの「御粥」がふるまわれただって。

 

七草粥のときにも書いたけんど、中国じゃあ1月7日に七種類の菜をぬくとい(温かい)汁物にして(これを羹という)食って、厄除けをしてただよね。それん日本に伝わって、日本に昔っからある「若草摘み」といっしょになって、その上「七種粥」の影響も受けて「七草粥」になったっちゅうわけ。7日と15日が混ざっちゃとうだね。

Dscn66492 できあがった小豆粥

 粟とか稗とか黍は、あたしんちっくい頃は当たり前に作られていたけんど、今じゃあめったにお目にかからんね。まあ、小鳥の餌ん中にへえってるのを見たこんがあるっちゅう人は多いかもしれんね。葟子(むつおれぐさ)っちゅうのはイネ科の植物で、古代には食ってただって。別名ミノゴメっちゅっても、今は雑草だね。

 

山梨や長野なんかの関東の東部じゃあ、炊いた粥で粥占いをして、粥占いに使っとう粥掻き棒を田の水口に立てて田の神の依代にする風習もあるだよね。資料館のある豊富地区でもやってたから、展示資料の中に粥掻き棒もあるさ。

Dscn66512 粥掻き棒と箸

 粥掻き棒はカツノキ(ヌルデ)で作るっちゅうわけ。写真のように上の方の皮をちっとむいて、木口へ十字の割り込みを入れて。こりょう(これを)2本作って、縄でしばるとできあがりさ。この棒で粥をかきまわして、粥をつけるっちゅうわけ。棒にくっついた粥でその年の農作物の豊凶を占うわけさ。こりゃあ(これは)5月まで神棚へかざっといて、田んぼが始まるときに外へ出すさ。

 

カツノキで作るもんはまだほかにもあるだよね。家族の人数分の箸を作るさ。この箸を使って粥を食って、食った後の箸は囲炉裏(この辺りでは「ひじろ」ともいう)で燃やしちもうだよね。うち(家)でもおじいさんは毎年りちぎに粥掻き棒と箸を作ってとうけんど、代替りをしたとたん作らなくなっちゃって、今じゃあやっちゃあいんさ、だめのもんじゃんね。

10p12003162 バケツにどんど焼きの灰を集める

 小豆粥を煮た釜を洗っとう水にも役目んあるだよ。この水にどんど焼きの灰を混ぜて家の周りへ撒くっちゅうわけ。そんときにゃあ「ヘビもムカデもどけどけ。おらあ鍛冶屋の婿どんだ。槍も刀も持ってるぞ。ちっともさわるとぶっ切るぞ。」って歌いながら撒くっちゅうわけ。これも悪霊や疫病がうち(家)ん中へへえらん(入らない)ようにっちゅうおまじないだよね。どんど焼きの灰を持ってけえる(帰る)人もけっこういるから、今もやってるうちはあるっちゅうこんさ。えらいもんだよね。

 

小正月は正月よりいろいろやるから、調べるこんにゃあことかかんでおもしれえね。

 

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