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2014年12月25日 (木)

米の脱穀

Tomiko
 

 富子だけんど、元気けぇ。いよいよおしつまったじゃんね。としょおとると(年をとると)1年が短くなって困るよう。ちったあ正月の準備もやってるけ?

 ちごうこんばっか書いてたから、いっさら番がまわってこなかったけんど、ようやっと米の脱穀のこんを書けるさ。へえとっくにやっとうどうけんど、今になっちまって、忘れちゃったこんもあるかもしれんね。

Dscn64652  千歯扱きでの脱穀

 上の写真は資料館おなじみの「千歯扱き」で、田富北小学校へ貸し出したのとおんなじだねえ。一束をいっぺんに扱かっかすると、1回じゃあ実は落ちてくれんから、何回か扱かんとだめだね。

Dscn64672 籾とともに稻藁が混じる

 見てくれちゃあ。扱いたあと、葉っぱがいっぺえ混ざっちゃてるじゃんね。こりょう取るに小麦のときゃあ手回し扇風器を使っとうけんど、こんだ「千石(唐箕)」を使ってみとうさ。ちょっくらモミを受ける箱の置き方がまちがっちゃっとうけんど、ご愛嬌でかにんしてくりょう。

Dscn64682 そこで千石が必要になる

Dscn64702 右が重い籾、左が軽い籾

 右っ側が実がちゃんとへえってるモミが落ちる箱っちゅうわけ。実がいってると、風で飛ばしても重いからすぐ落ちるわけんな。

Dscn64762 籾を落とす量を調整する仕組み

 この「千石」は風選めえ(前)のモミを落とすに、おもしれえ仕組みを使ってるら?取っ手を上の方へ上げると蓋ん閉まって、モミんちっとっつ落っこちるようになって、下へ下げるっちゅうと蓋んあかって、モミんいっぺえ落っこちるっちゅうわけ。常設展示室に飾ってある「千石」は蓋を引き出して調節をする仕組みで、あたしんちっくいころ使ってとう「千石」も同じ仕組みだったさ。

 羽は4枚ついてて、その軸だけん鉄で、あとは全部木でできてるさ。常設展示室の「千石」はこれより古くて、羽は3枚だね。昔のしゃあえらいじゃんね、ちゃんと買った日が書いてあるさ。資料館のいろいろな道具にゃあ、けっこう日付んへえってるもんがあるよ。

Dscn64752_2 千石の墨書(ハンドルの上にある)

 昭和13年の4月に買っただよね。墨で書いとくと、80年近くたってるっちゅうに、ちゃんと見えるだからね。今での筆記用具にゃあまねはできんね。墨の字は消えちゃっても読める機械(赤外線カメラ)があるからね、大事なこんは墨で書いとけし。

 

 

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