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2014年11月 9日 (日)

十日夜の泣き饅頭

こんにちは、まゆこです。

 

115日の『後の十三夜』が過ぎたので、旧暦の1010日に行われていた『十日夜(とおかんや)』にちなんだウインドウディスプレイに変えました。

Dsc_1136 「十日夜」をテーマに、新米のもち米・まんじゅう・火鉢に灰をいれてディスプレイしました。

この「十日夜」という行事、中央市内では新暦の1110日に行われることが多かったようです。(厳密に言うと、今年の旧暦1010日にあたる日は、121日(月)だということですが・・・)

 

 「十日夜」は稲の収穫を祝い、田の神に感謝する日でした。

 その年に収穫できた新米で餅を搗き、供えるのが習わしです。

 秋の収穫を見届けた田の神様はこの十日夜の行事で見送られ、山に戻って再び山の神様になるのだそうです。

 

Dsc_1138資料館では餅を搗けなかったので、もち米を升に入れて供えてみました。

 中央市内で行われていた十日夜を調べてみると、豊富地区では、搗いた餅の他に饅頭を神棚に上げる習慣がありました。

 その年の田仕事が終わり、この晩から夜なべ仕事がはじまる日でもあったため、その辛さをおもい、『十日夜の泣きまんじゅう』とも呼んだそうです

 

 Dsc_1133ディスプレイ用に、小麦粉でつくったまんじゅうも作りましたが、おいしそうにみえるでしょうか? 

 泣きながら食べるお饅頭って、ネーミングは哀しそうだけれど、収穫の喜びに満ちた十日夜の状況を想像するに、泣き笑いしながら家族で和やかにお饅頭たべていたんじゃないだろうか?と思ったまゆこです。 

『その年の田仕事が終わった夜、囲炉裏端に皆が揃い、エ~ン!って泣き真似しながら「十日夜の泣き饅頭っつうこんだ!」なんて言ってあははと笑い合いながら饅頭をうまそうに食べる家族』ってな感じ?♪ 

 その他にこの日は、炬燵の炉開きをする日でもあったようですね。

昼のうちに藁を燃やして、新しい藁灰を作るという作業もありました。

この先人の習慣を知ったまゆこは、家庭でも、十日夜が過ぎるまでは室内暖房をつけないで頑張ろうと思っています。

でも、例年の甲府盆地の気候から予想すると、1110日まではなんとかなりそうですけど、ことしの旧暦の十日夜をさす121日までは我慢できませんね、たぶん・・・・・。

 

Photoまゆこ

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