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2014年11月12日 (水)

長野に資料調査に行きました

Photoこんにちは、まゆこです。

去る1110日の当館休館日の月曜に職員皆で長野県の岡谷蚕糸博物館・宮坂製糸所・松澤製糸所に調査、視察に行ってまいりました!

目的は当館資料の括造器についての使用方法及び、括造り手順についての調査と現在の中央市産繭の製糸工程の視察です。

今回、長野県に資料調査に伺うことになったきっかけは、当館養蚕関連資料の「括造器」の使用方法等が不明であったことでした。

長野県にある明治29年創業の増沢工業の商標が括造器についていることを手掛かりに調査すると、現在岡谷の宮坂製糸所で「括造り」工程を行う職人さんが調査に協力してくださることになりました。

当館所蔵資料には、製糸に関するものも意外と多く含まれており、その他の技術的な解説もたいへん勉強になりましたよ♪

また、下諏訪の松澤製糸所さんにもお邪魔し、現在の中央市産繭の製糸工程や山梨県産繭の入荷状況なども確認できましたので、今後の展示解説に生かしていきたいと思います。

Dsc_1175まずは、岡谷蚕糸博物館において、宮坂製糸所社長の宮坂氏により繰糸機の技術史について、解説していただきました。

Dsc_1207_2

岡谷蚕糸博物館内の動態展示ブースにおいて行われていた上州式繰糸です。

我が館にも多数収蔵されている上州座繰器での座繰り体験に生かすことのできる、貴重な技術を教えていただきました。

まゆこはいままで鼓車への糸の掛け方がうまく行かずに困っていたので、頭の中の霧が晴れたようにすっきり、うれしくなりました♪ 

作業を止めてわざわざ糸を切って掛け直して見せてくださった職人さん、ありがとうございました!

Dsc_1316宮坂製糸所内で、綛造りの職人技を見せていただいています。

Dsc_1266

   この方が、「綛」と綛を束ねた「括」を宮坂製糸所内で唯一つくることのできる職人である小林さんです!

当館の持ち込んだ括造器は昭和50年代以前につくられていた規格の綛を束ねるものなので、小林さんも昔の技術を思い出しながら、実演してみせてくださいました。

 

次に下諏訪に移動して、松澤製糸所を見せていただきました。松澤製糸所は山梨県産の繭が乾燥・貯蔵され、製糸される工場です。

Img_0079松澤製糸所の社長さんがみせてくださっているのは、選繭のようすです。

Dsc_1401 松澤製糸所繭倉庫の様子。

山梨からの年間5000kgの繭を製糸し、富士吉田市の2社の絹織物会社に送っています。

 現在全国に主な製糸会社は4軒、そのうち2社は長野県の宮坂製糸と松澤製糸です。

Dsc_1344日本の最先端の自動繰糸技術をもつニッサンHR型自動繰糸機が導入されている工場。

 今回の長野での資料調査では、岡谷蚕糸博物館の職員の方にもお世話になりましたし、2つの製糸所の皆さんには、見学施設で無い部分でお仕事の手を中断してまで、私どもの疑問や質問に丁寧にお答えいただき、大変感謝いたしております。 

 現在も日本蚕糸の都である岡谷と下諏訪の方々が、製糸の歴史の途絶えてしまった隣県資料館のいまさらの調査に伺った私たちに、とても優しく丁寧に接してくださったことに、大変感動いたしました。

 地域に伝わる技術を惜しみなく真摯に教えてくださる姿勢に、この地域の現在にも続く、モノづくりに対する誇りを感じました。

 今回の長野県への資料調査はたいへん収穫の多いものでしたので、「括造器使用方法編」「繰糸技術史編」「製糸関連道具編」「中央市産繭の製糸工程編」「山梨県産繭関連情報」…等々、いっぱい書けそうです。

 今後ぼちぼち記事にしていこうと思いますので、よろしくお願いします♪

 まゆこ

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