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2014年11月22日 (土)

括造器(かつづくりき)の今昔

Photo

こんにちは、まゆこです。

本日は、昭和50年代前後に変化した括造器について、書きたいと思います。

当館所蔵の昔の括造器は、綛は[ちまき造り]とし、4綛を5段重ねて計20綛を括にする道具でした。現在の[長手造り]の綛は、どのように括造されるのか、見てみましょう。

Dsc_1250 当館所蔵・昔の括造器

Dsc_1243 こちらが現在宮坂製糸で使用している括造器です。 長手造りの綛をまとめるために、昔のものと比べ、横幅が2倍の長さで、5つある結束用の溝には木綿ひもがすでにセットされた状態です。

Dsc_1299

上部の蓋を開いて綛を詰めていきますが、長手造りの綛はただねじられているだけで結束されていないので、ねじりが戻らないように、綛の上下のクシごと括造器にセットします。

 

 

4綛ずつを6段、計24綛詰めていきます。セットした後もクシは抜かずにそのままです。

 

Dsc_1305 24綛詰めたら上部のふたを閉めて、ボタンをON!そうすると、括造器の底部が上昇して綛の束を締めます。

Dsc_1307

旧式と違い、すでにひもはセットされているので、上部横の溝で5カ所結びます。

 

再度ボタンを押すと底部が下降して、出来上がった括を取り出すことができます。

 

後は、宮坂製糸所のおかめ印の商標の紙(チョップ)をつけ、ビニール袋で包装されるようです。現在の長手造りの1綛は、200250gの糸を捻ってまとめられていますので、24綛結束すると、1括は5kg前後になるそうですよ。

 

 

そして最後に、当館所蔵の昔の括造器についていた商標と宮坂製糸所で現在使われているものについている商標のプレートをみてください。

Dsc_1127 当館所蔵・旧式の括造器商標

Dsc_1241 宮坂製糸で現在使用の括造器商標

なんと同じ「MASUZAWAの文字が!!

 現在宮坂製糸所で使われている『括造器』は、岡谷で「増澤商店」として明治29年に創業し、100年以上も継続して製糸関連機器を製造しているメーカー・現「新増沢工業株式会社」が製造したものだったのです。

「昔も今も、岡谷はスゴイ!」の一言です。

 当館所蔵の括造器の製作年代は不明ですが、同じメーカーのつくった現役の「括造器」に出会えたことに、妙に感動したまゆこ。

 この会社の商標編年が分かれば、当館所蔵の「括造器」の製作年代も明らかにできるでしょうか? 現段階では、現在の「新増沢工業株式会社」が設立されたのが1961年1月ということですから、昭和36年より前の製造だとしか言えません。

 まゆことしては、「山梨県韮崎あたりの生糸商人が長野県岡谷の増沢商店からこの括造器を購入したのが、100年位前のことだったら面白いのに!」と想像の翼をいっぱいにひろげてしまいました・・・・・。

 

今後調査が進展して、当館の括造器がいま何歳くらいなのか、判明しましたらすぐお知らせしますね♪

 

まゆこ

 

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