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2014年10月23日 (木)

この道具の謎を追って1

 こんにちは、まゆこです。

Dsc_1025

「この道具はな~に?」

 先日、豊富地区内の藁ぶきの古民家を購入したというお客様が来館され、取り壊す予定の民家の室内に残されていた、「古い何かの道具みたいな物をもったいないのでもらって欲しい」というお申し出がありました。

 車の荷台にのっているその道具を見せていただくと、当館に数点収蔵されている資料と同じものだとすぐにわかりました。

 この道具はとにかく装置がすごいのですが、どれも部品が不完全であったりして、使い方がわからず、まゆこにとって懸案の資料でした。

 今回持ち込まれた資料も、やはりいくつかの部品が欠損していましたので、見た瞬間思わず「う~ん、残念!ここについていたはずの部品は近くに落ちていませんでしたかぁー?」と叫んでしまいました。

 そうしましたら、「民家の2階に置いてあったので、よく探せばあるかもしれない。よかったら見に来てください」といってくださったので、その日のうちに訪問させていただくことにしました。

Dsc_1005取り壊される予定の民家。

この2階にれいの資料が取り残されていました。

 所有者の方と一緒に梯子のような階段を上って、養蚕をやっていたと思われる2階へ行くと、れいの道具のあった場所の辺りは真っ暗でよく見えなかったのですが・・・・、とにかく、この道具の正体を知る手がかりとなりそうなものをいくつか手探りで収集して参りました!

 持ち帰って並べてみると、糸をつくる道具に関係している道具の部品ばかりです。

Dsc_1015_2

 埃だらけでしたので水洗いしてから組み合わせて、置いてみたところ

 左から、糸車と「れいの道具」と揚げ返し器。

 これら3点がセットで置かれていた現場であることがわかりました。

 見つからなかった部品もいくつかあるのですが、この組み合わせから「糸を作る一連の作業に必要な道具」であることにまちがいなさそうです。

  では、この糸車と揚げ返し器とセットで使うらしい「れいの道具」はなんという名前の道具で、何をするための道具なのでしょう? 

  同じような資料が他地域にないか身近にある織物に関係する書籍をあたってみましたが、みつかりませんでした。

 しかし当館には1点だけでなく、同じ形のものが数点収蔵されているのですから、山梨県中央市豊富地区でかつてよく使用されていた道具であることに間違いないのです。

 この道具の正体を解明しないわけにはいきません!

 まゆこは「ついている部品の様子から糸に撚りをかけて巻き取る道具ではないか?という推測ができるけど、片側に大小4つ付いている調車にどのように調糸がかかっていたかもわからないし、とにかく翌日から聞き取り調査を開始しよ~」と考えたところで、その日は時間切れで帰宅。

Dsc_1018
 そして明朝、ずいぶんワクワクして出勤したまゆこは、館長が調糸を「あ~でもない、こーでもない」と調車にかけている姿を発見!

 館長もこの道具がどのように動くのか気になって仕方がなかったようなのです。不足していた部品もお得意の手作りで補修されていました。

 

Dsc_1020_3 そして「もっと早く来ればよかった!!」と悔しがる間もなく、館長が調車がついているのと反対側の側面にあるハンドルをまわすと、4つの調車が連動して動き始めるとともにこの道具を構成する多数の部品もガラガラと音をたてて動き始めて・・・・・。

 思わず「わぉー!!チョーカッコいいんですけどぉ~!!!」と年齢とブログ上でのキャラクターに不相応な言動で感動を表現してしまったまゆこです♪

 ところで、このセッティング(調糸のかけ方)で正解なのか? また、撚りをかけられて巻き取られる糸はこの道具の中をどのような順序で通っていくのか?    そもそも最初に撚りのかかっていない糸はどこにどのようにセットするのか? 疑問山積なのは確かです。

 しかし、館長のおかげで、とにかくこの道具を動かすことができ、その迫力にただただ感動したまゆこです♪

 さっそく、普段から当館のイベントなどでお手伝いをしてくださっている中央市歴史文化ボランティアの会、薬袋さんのお力を借りて、この豊富地区で唯一、昔ながらの座繰りや織物の知識をお持ちの長田ともゑさんを紹介していただきました。

Dsc_1022 

 この満85歳でいらっしゃるという長田ともゑさんにお会いできたことは、これから当館収蔵の糸作りや織物に関する道具についての貴重な情報が得られる大きなチャンスになると思います。

ズバリまゆこ「この道具の名前はなんですか?」

 長田さん「これは、『撚りかけ車』といいます」とのお答え。

 そしてまゆこ「何をする道具ですか?」と問うと、

 長田さん「同時に数本の糸に撚りをかけてね、さらに機織りにかける決まった長さの糸をつくる道具ですね」とのことでした。

  思わず前のめりになったまゆこ「使い方をご存じなのですね?」、

 長田さんえ~、え~、十七・八の時、せーせー、やりましたもん

  思わずバンザーイ!、バンザーイ!するまゆこ。

  今後詳しい聞き取り調査を行い、皆さんにワクワクするようなご報告ができたらと思います。

 最後に、長田さん「動くところをみたいさねぇ~」

  まゆこ「もちろんでーすっ!」

  この後の展開は、乞うご期待♪

 Photoまゆこ

 

 

 

 

 

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