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2014年10月 7日 (火)

葛(3)

Tomiko

 富子だけんど、台風はだいじょうぶだったけぇ? うちんとこは側溝の水んあふれてさ、ちっとの間だけだったけんど通行止めになっとうだよ。大雨だの噴火だの台風だのホントに困るじゃんね。

 困るっちゅうことを言えば、葛も今じゃあ困りもんの草だよね。なんぼう上の方ばっか草刈り機で刈っても、根っこが残ってろばどんどん繁殖して、そこらじゅう葛だらけになっちもうからね。外来植物ワースト100になってるっちゅうから、どっかから日本に来ただと思ったら、日本から外国へ行ってはびこってるらしいよ。日本の植物にも根性のあるやつがいるもんだねぇ。ほかにもススキとかイタドリとかも日本から出て行って困らせてるだって。はんで葛から糸を取ったり、籠を編んだり、葛粉を作ったりすればちっとは葛も減ると思うけんどね。

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 糸にした葛から布にしてるのが上の写真だけんど、使ってるのは前に木綿で布を織ったときと同じ「そうこう」だけの機織り機っちゅうわけ。織ってるとにおいもいいし、つやもいいだよね。糸の太さが、木綿と違って、太くなったり細くなったりしていんところもいいしね。

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 大体できあがったとこだね。草っぽい感じがするから、畳表みたいに見えるけんどさ。さわった感じはそんねん硬くはないね。ほんだけんど、木綿と違って夏のもんだね。夏着ると涼しくていいと思ううよ。

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 砧打ちをすればもっとやっこくなるかと思って、資料館の砧を借りるこんにしとうさ。資料館にゃあちゃんと縦の槌と横の槌の両方があるだよ。すごいじゃんね。砧は弥生時代っからあるだって。織った木綿や麻の布を畳んで砧で何回も叩いてやっこくしてつやを出すのに使ってとうさ。たぶん豊富じゃあ絹の布を叩いてつやを出すのに使っとうずらね。絹の布の時は外側を布で包んで叩くだって。

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 そういうわけで砧打ちをしてやっこくしてみとうさ。コンコン音が響いたもんだから、館長が収蔵品を壊されちゃあ困ると思ったずらね。「何をやってるで?」って聞かれちゃったさ。

 来年の春にゃあもっといい葛をとって、いい糸を取ってみてえと思ってるさ。その前に冬になったら、葛粉もとってみてえと思ってるから、また楽しみにしてくりょう。

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コメント

富子さん、はじめまして。
山梨出身で東北在住ですが、富子さんの甲州弁はいつもなつかしく、声が聞こえてくるよう、感じています。いつも楽しみにしています。富子さんのファンです。これからもこてこての甲州弁を心のささえにしています。

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