極楽寺の選繭台
久しぶりにとても気持ちの良い秋晴れになった週末、以前から気になっていた玉穂地区極楽寺にある「選繭台(せんけんだい)」を写真に収めにいきました。
「まだありました、ありました!」現在は極楽寺集荷場の建物の内壁に立てかけられています。
実際に使用していた時は足場を組んだ上にのせていたと思います。
各農家から出荷された繭は、地区ごとの出荷所に備えられたこの「選繭台」にまずのせられ、悪い繭を取り除きながら、すぼまった口のほうへ押しやられていきます。
選繭台の口から押し出されたチェック後の繭は油単(ゆたん)に詰められ、重さをはかって業者に渡します。
近寄ってみると、側板に墨書がしてあり、『昭和48年6月20日新調・秋山商店寄贈』とありました。
この「選繭台」のまわりに繭の収穫の喜びを分かち合う人々が集い、作業するかつての様子が目に浮かんできます。
養蚕が盛んだった中央市の往時を物語る大切な遺物に出会えて、とてもテンションの上がったまゆこです。
参考に、こちらの写真は「八代町・永遠のふるさと写真集」平成16年発行に収められている選繭台使用の様子です。奥に、選別済の繭が入った油単が積み上げられている。
その後、近くにある養蚕家中込文義さんの桑園を覗いてみることにしたまゆこは、運のいいことに桑園脇の農道に文義さんの軽トラックを発見! 桑切りの様子を見せてもらうことができました。
「てっ、こんなとこほっつき歩いて何してるだぁ~」と桑園の茂みの中から桑を担いで出てきた文義さんをびっくりさせてしまったよ♪
とにもかくにも、秋の夕暮に行われていた桑切りの様子はとっても素敵な光景でしたよ。 次回にレポートしますね!
まゆこ
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