座繰り器の動態展示を目指す!?
当館は繭から糸をとる道具である「座繰り器」をいくつか収蔵していますが、最近、館長は暇さえあればその座繰りの体験用機の製作を試みています。
昼食中も頭の中は座繰りの横ふり棒の仕組みを考えるのにいっぱいみたい。
ほら、大好きなオムライスをあっという間にたいらげて、もう触ってる!
事務室を訪れるお客さんにも、「また館長いろいろやってますねぇ~」と声をかけられ、
カンチョー「それはなぜかと答えたら・・・、まゆこに命令されたからっ!! 困ったもんだよぉ~」と嘯いています。
確かにまゆこはこのごろ、館内所蔵の座繰りをいろいろひっぱり出しては、「奥州式、富岡式、平座繰り、うちの収蔵庫にはいろいろあるぅ~。すごーい!」とか、「糸枠に平均に巻きつける仕組みも、2種類あってカッコイイ~♪」などと、いちいち声を発しながら感動しています。
でも、実際に糸をとりながら、「この歯車が壊れているから動かないのねぇ~残念!」とか、「横ふり棒の調節がうまくできないよぉ~」、「『山路絡交』ってすごい仕組みだぁ~、動いているところを見てもらいたいなぁ」等と、イベントで座繰り器を使った絹糸工作ができないものかと悩んでもいます。
そんなこんなで、カンチョーが「体験で使うんじゃぁ、もっといろいろ考えないと・・・」と、歴史学専門の館長なのに頑張る羽目になっているのは事実。
何をやっても不器用なまゆこの様子を見ているうちに、いつもこんなことになってしまうカンチョー。 まゆこ「カンチョー、いつもごめんなさい。でもまゆこは豊富郷土資料館のカンチョーの部下で大変幸せです♡」
欠損している歯車を自ら木を削って作ってしまったり、以前製作したペットボトルを使った簡単座繰りに綾振り機能をプラスしたりと、相変わらず素人の域を超えた館長のものづくりの技がスゴイです。
まずは、10月に行われる中央市をめぐるグループツアーでの展示解説の一環として、館長が修復した様々なタイプの座繰り器と、身近な材料で作ることのできる簡単座繰り器をご用意して、何かできないかとたくらんでいるまゆこです。
「座繰り器」という道具の名は一つですが、取り出す糸の太さや繭の状態に応じて、巻き取る糸枠の回転数や綾振り機能、歯車の形などに違いをもたせた様々なタイプがあります。
当館の「座繰り器」にもいろいろな型式のものがありますので、今後ご紹介していきたいです♪
まゆこ
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コメント
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こんばんは、まゆこさま。いつも楽しく拝見しています。
この記事「こんばんは」と始まりましたよ。
まゆこさまは、夜もお仕事なさっているのでしょうか。
お疲れさまです。
カンチョーさまも、お優しくて、また物づくり名人のようで
拝見していて、とてもたのしいです。
これからもどんな話題が飛び出すやら、楽しみにしています。
富子さんにもよろしく・・・。
投稿: 中身ちっと | 2014年9月12日 (金) 22時06分
S館長、久々の登場ですね。
満面の笑み、いい写真です。頑張れ!
投稿: nontan | 2014年9月13日 (土) 08時08分