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2014年9月24日 (水)

中込さんの桑切り作業

Photoこんにちは、まゆこです。

 秋の夕暮、山梨県中央市玉穂地区極楽寺の静かな田んぼ道を歩いていると、「ザッザッ、パチンパチン、ザッザッ、パチンパチン」と何だか小気味良い音がリズミカルに聞こえてきました。

音のする方に顔をむけてみると、わぁ~桑畑! 

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 ここは豊富地区山宮に住む中央市最後の養蚕家中込文義さんの桑園の一つです。

 ちょうど文義さんの軽トラックが置いてあり作業中でしたので、しばらく作業を見学することにしました。そのうち、「ザッザッ」という音は文義さんが切る枝を2本引き寄せている音、「パチンパチン」は2本の枝を剪定ばさみで切っている音だということがわかってきました。

Photo_2

 次に、ある程度木の枝が集まると、「ガサッ」という音とともに、こんもりとした桑葉の固まりが桑の木の間から見え隠れしながらゆっくり動いていくのが見えます。

 そして、桑園の脇に停めてある軽トラックのところで待っていると、文義さんがたくさんの桑枝を肩に担ぎ上げて木々の間から現れます。

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 この桑園は昭和42,3年頃に水田を潰して「一ノ瀬」の苗を植えたもので、当時は、水田よりも桑畑にして蚕を育てたほうが耕地面積当たりの利益率が高かったのだそうです。

 玉穂地区に桑園を持ったことによって文義さん曰く、「ここは平地で作業は楽だし、車を桑園に横付けできるし、何よりも盆地の底にあたる玉穂は水が豊富で、山の斜面につくった桑畑が降雨不足で灼けてしまってもここの桑は大丈夫!近くに農薬をかける果樹園はないしね。」とのことでした。

 他に2か所の桑園をもつ文義さんは、果樹などに使う強い殺虫剤がかからないように、山の奥の方にも桑園を持つなどの工夫をしているそうです。

 5齢の時は、1日に2回、1回の桑切りに2時間半かけて軽トラックの荷台いっぱいの桑枝を切るそうです。

 

 

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お邪魔したのはこの日2回目の午後の桑切り真っ最中の時でした。

 「3齢と4齢の初期には、細い枝を切ってゆき、葉をちぎってやるなど、それぞれの成長に合わせたやり方をするのだが、5齢になるとよく伸びた太い枝を飼育かごの長さに合わせてバッサバッサと切ってゆくのだ」とまゆこに教えてくれた文義さんです。

 文義さんはこの日の昼食後、まず飼育場の蚕に朝切っておいた桑枝を与え、その足で玉穂の桑園にやってきて2時間半の桑切り作業を行っているとのことでしたが、心配になるくらいひと時も休まず作業続けています。

 桑畑に規則正しいリズムを刻みながら響いてくる「ザッザッ、パチンパチン、ザッザッ、パチンパチン」という音が、文義さんのその動きを教えてくれます。

 朝からずっとこんな重労働を一人でこなすなんてすごいなぁ。なんだか自分がたいへんな怠け者に思えてきます。

 

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 秋の透き通った夕暮れの空気の中で思わずこの音に聴き惚れていたら、もう4時半になっていて、明朝に与える荷台満載の桑枝とともに文義さんは飼育場に戻る時間です。

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 「ではまた~、いろいろ教えてくださいね!」と田圃道でひとり手を振るまゆこに向かって、「いまから一緒に温泉行くけ!」と一応ナンパしてみてくれた、とても心やさしい84歳の中込文義さんです。(笑)

 

まゆこ

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